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候補乱立の異例討論会スタート 米民主党 バイデンVS左派候補

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 【ニューヨーク=上塚真由】来年11月の米大統領選に向けた民主党候補者指名争いの第1回テレビ討論会が26~27日に南部フロリダ州マイアミで行われ、トランプ大統領への“挑戦権”をめぐる論戦がスタートする。民主党は予備選の活性化のため、討論会の参加基準を変更し、20人と異例の多さの候補が登場する。

 政策では「左傾化」する候補がひしめき、先頭に立つ中道穏健派のジョー・バイデン前副大統領(76)に舌戦を挑む構図が予想される。現時点の世論調査ではトランプ氏を上回る支持を受ける候補が多く、討論会は第1回から、大統領選で同氏に「勝てる候補」であることをアピールする場になりそうだ。

 民主党指名争いには主要候補だけで24人が出馬を表明。第1回討論会ではこのうち20人が参加し、2日間にわけて10人ずつ登場する。支持率上位者では26日にエリザベス・ウォーレン上院議員(70)が登壇。27日にはバイデン氏のほか、バーニー・サンダース上院議員(77)、カマラ・ハリス上院議員(54)、中西部インディアナ州サウスベンド市のピート・ブティジェッジ氏(37)が顔をそろえる。

 参加者の多さで「かつてない討論会」(米紙ニューヨーク・タイムズ)となるのは、党全国委員会が参加者の選考基準を変更したためだ。新基準は(1)世論調査で1%以上の支持率を3回獲得(2)個人献金者6万5千人以上-のいずれかとなり、支持率が1%に満たない候補でも個人献金が集まれば参加可能となった。

 泡沫(ほうまつ)候補にも全国にアピールできる機会が得られる一方で、「議論が深まらず、自らの主張を言い合うだけの演説会になりかねない」との懸念も噴出。9月の第3回討論会では、支持率「2%」、個人献金者「13万人」と基準が引き上げられた。

 黒人や女性など多様な顔ぶれで注目される今回の指名争いだが、国民皆保険の徹底を掲げるサンダース氏や、富裕層課税を提唱するウォーレン氏ら大半が左派や急進左派で、政策論議は広がりを欠く。

 有力候補では唯一の中道穏健派のバイデン氏への批判が集中する展開も予想され、米紙ワシントン・ポストは「バイデン氏にとって大きなテストとなる。他の有力候補の中でうまく立ち振る舞えば、(首位の)地位を確固たるものにできる」と指摘。今後を占う重要な討論会になると分析している。

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