中国外で製造義務付けか 米、5G機器で欧州企業に
PR
ダウ・ジョーンズ通信は23日、トランプ米政権が、欧州の通信機器メーカーなどに対し、第5世代(5G)移動通信システムの設備を米国で販売する場合、中国国外での製造を義務付けることを検討していると報じた。盗聴や機密データの窃取を警戒し、「中国製」機器を締め出す構えだ。
検討は初期段階という。米政権は米国内の5G市場から華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)といった中国の通信機器メーカーを事実上排除しており、スウェーデンのエリクソンとフィンランドのノキアの北欧2社が主に基地局などに必要な設備を供給している。
中国で一部製品を生産している北欧2社も生産拠点の変更などを迫られることになる。アナリストの試算によれば、2018年時点でエリクソンの生産能力のうち中国の占める割合は45%、ノキアは10%という。(共同)