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トランプ氏が英訪 EU離脱めぐる発言に批判も

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3日、ロンドン郊外のスタンステッド空港に到着したトランプ米大統領(右)とメラニア夫人(ゲッティ=共同)
3日、ロンドン郊外のスタンステッド空港に到着したトランプ米大統領(右)とメラニア夫人(ゲッティ=共同)

 【ロンドン=板東和正】トランプ米大統領は3日、英国を国賓訪問した。5日まで滞在し、退陣を表明しているメイ首相と首脳会談を行う。レームダック(死に体)化したメイ氏との会談を控え、トランプ氏は英国の欧州連合(EU)からの離脱を支持するなど内政干渉とも受け取られかねない発言を連発し、早くも物議を醸している。

 トランプ氏の大統領としての訪英は2回目で、国賓訪問は初めて。

 トランプ氏は3日朝、メラニア夫人とともにロンドンの空港に到着。ハント外相らが出迎えた。トランプ氏はこの後、バッキンガム宮殿でエリザベス女王と面会し、晩餐(ばんさん)会に出席。4日にメイ氏と首脳会談を行い、5日は英南部ポーツマスでノルマンディー上陸作戦の75周年記念式典に参加する予定だ。

 メイ氏は後任が選出される7月中にも首相職から退く。離脱問題が混迷に陥る中、英メディアは、トランプ氏が不安定な英政局に介入するのではないかとの懸念を伝えている。BBC放送は2日、「トランプ氏は、メイ氏がレームダック化している政治的にやっかいな時期にやってくる」と指摘した。

 事実、トランプ氏は訪英前から、EU離脱問題に関する発言を続けている。英メディアの取材に、英国が望んだ合意が得られないのなら「合意なき離脱」を決断すべきだと進言。ジョンソン前外相ら強硬離脱派の首相候補を支持すると表明した。早期の離脱を訴える「離脱党」のファラージ党首をEUとの交渉に参加させるべきだとの考えも明らかにした。

 トランプ氏が英国に中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の排除を求める可能性も指摘されている。フィナンシャル・タイムズ紙はトランプ氏がメイ氏に対し、華為を英国の第5世代(5G)通信網から排除しない場合、機密情報の共有を制限すると警告することを検討をしていると報じた。

 今回の国賓訪問については、トランプ氏の反移民政策を非難するイスラム系のカーン・ロンドン市長らが批判している。4日にはロンドン中心部で抗議デモが予定されるなど反発が広がる一方で、「トランプ氏が英国の離脱交渉を前進させる」(英識者)と肯定的な意見もある。 

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