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インド洋の戦略的要塞 英に撤退求める国連決議が採択

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22日、国連総会で演説するモーリシャスのジャグナット首相=米ニューヨーク(国連提供・共同)
22日、国連総会で演説するモーリシャスのジャグナット首相=米ニューヨーク(国連提供・共同)

 【ニューヨーク=上塚真由】国連総会(193カ国)は22日、英国が1965年に当時植民地だったモーリシャスから分離して英領に編入したチャゴス諸島をめぐり、英国に対し「6カ月以内に諸島の植民地統治を終え、撤退する」よう求める決議案を賛成多数で採択した。

 インド洋の中心にある同諸島のディエゴガルシア島は、英軍との協定に基づき米軍が大規模基地を構え、戦略的要塞と位置づけられる。一方、基地建設とともに島民約2千人は70年代までに国外退去させられ、英国とモーリシャスの間で長年論争となっていた。総会決議に法的拘束力はないものの、米英にとっては外交的打撃となりそうだ。

 総会決議では、チャゴス諸島の分離について「住民の自由かつ純粋な意思に基づいていない」と指摘。英国に対し元島民らの帰還に協力するよう要求した。

 決議案はセネガルなどアフリカ諸国が提出。賛成は116カ国に上り、反対は英米、オーストラリア、イスラエルなど6カ国、棄権は日本、仏独など56カ国だった。多くの国が決議案に賛成したことで、欧州連合(EU)離脱を決めた英国の影響力低下を指摘する声も上がっている。

 ディエゴガルシア島はアフガニスタン戦争やイラク戦争などで出撃拠点として使われ、最近では米イラン関係が緊張する中、重要性が増している。

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