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【ソウルからヨボセヨ】困った思い込み

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 2日、ソウルの韓国大統領府で開かれた会合であいさつする文在寅大統領(中央)(聯合=共同)
 2日、ソウルの韓国大統領府で開かれた会合であいさつする文在寅大統領(中央)(聯合=共同)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先週、元政府高官ら有識者との会合で、日本との関係改善の意思を示す一方、歴史問題を「日本がやたらと国内政治に利用し問題を増幅させる傾向があるようで、とても残念だ」と述べた。

 事情通の日本の知人何人かに電話で話したところ、「韓国ではそんなことが真剣に語られているのか」と一笑に付された。さらに、「安倍政権は韓国を放置しているだけのようだ」とも。第一、安倍政権には韓国との歴史問題を国内政治に利用する必要なんて全くない。

 いわゆる徴用工や慰安婦の問題で、日本は合意や協定を守るよう韓国に求め続けている。日本との約束を韓国が誠実に履行すれば、日韓関係はここまでこじれることもなかったはずだ。むしろ歴史問題を蒸し返し政治的に利用し続けてきたのは韓国ではないか。

 だが、韓国では政権、政界、メディアで「日本の政治利用論」がまかり通っている。康京和(カン・ギョンファ)外相は、ソウル駐在の海外メディアとの記者会見で、日本の状況が大統領に正確に伝えられているのかを問われ「韓国外務省は大統領に誤った情報を提供してはいない」と断言してみせた。

 「そのはずだ」という韓国の自己中心的な思い込み。知日派の韓国人は「すべて日本の責任にしたいのでしょう」とただ苦笑している。(名村隆寛)

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