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ヘイリー国連大使突然の辞任 トランプ氏と協調しつつ独自色 やまぬ大統領選への観測

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9日、ホワイトハウスでトランプ米大統領(右)と面会したヘイリー国連大使=ワシントン(ロイター)
9日、ホワイトハウスでトランプ米大統領(右)と面会したヘイリー国連大使=ワシントン(ロイター)

 【ニューヨーク=上塚真由】米国のヘイリー国連大使(46)が9日、年内での退任を表明し、米政界や国連に衝撃が広がった。トランプ大統領との関係は良好とされ、北朝鮮問題などで高い外交手腕を発揮。知名度も高い。ヘイリー氏は2020年次期大統領選への出馬は否定するも、突然の辞任表明には憶測が広がっている。

 インド系米国人のヘイリー氏は、南部サウスカロライナ州知事を6年間務めた後、トランプ政権の発足に合わせて17年1月に国連大使に就任。9日の発表では辞任する理由を明確にせず「政治家は引き際を見極めることが非常に重要。すべて力を出し切った」と述べるにとどめた。

 国連外交筋は「北朝鮮問題で一切ぶれることなく、圧力強化を主張し、安保理をリードしてきた功績は大きい」と評価する。

 またトランプ政権の外交の「顔」としてイランへの強硬路線を打ち出し、イスラエル擁護の立場を鮮明にした。国際社会からは米国の孤立を招いたとの批判があがるが、国内の支持は高い。米キニピアック大学の4月の世論調査ではヘイリー氏の仕事ぶりを評価する有権者は全体の63%となり、民主党員でも55%が肯定的な見方を示した。

 トランプ氏に協調しつつも、要所で自分の信念を曲げない独自色を打ち出し、昨年12月には、トランプ氏からのセクハラ行為を告発した女性らについて「意見を聞くべきだ」と発言。ロシア問題ではトランプ氏よりも強硬な姿勢を貫いた。

 ヘイリー氏は9日、「20年(大統領選)に出ない」と次期大統領選の出馬の可能性を否定。ただ政治的野心が強いとされるヘイリー氏の辞任を「将来をにらんで、現政権と距離を置くことが得策と考えた」とみる米メディアは少なくない。

 一方、後任候補についてトランプ氏は9日、中東政策に関わった元大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)のディナ・パウエル氏ら5人に絞っていることを明らかにした。長女のイバンカ大統領補佐官については「縁故主義と批判されるため起用はしない」と否定した。

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