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フランスはEU離脱を 欧州議会選挙で「フレグジット」掲げ戦う 仏野党党首

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取材に応じるフランスの野党、人民共和連合のフランソワ・アスリノ党首=9日、東京・大手町(寺河内美奈撮影)
取材に応じるフランスの野党、人民共和連合のフランソワ・アスリノ党首=9日、東京・大手町(寺河内美奈撮影)

 フランス野党「人民共和連合」のアスリノ党首は、欧州単一通貨ユーロによる経済への悪影響や欧州連合(EU)内にとどまることへの財政的リスクを訴えている。ネット上で政策をアピールし注目を集め始めるアスリノ氏とのインタビューの主なやりとりは以下の通り。

 --来日は何年ぶりか

 「1996年に当時のシラク大統領に同行する形で来日した。当時は外務省でアジアを担当していた」

 --フランスのEU離脱を主張しているが、EUに対する批判の声は

 「EUは今、臨界点のようなものに達していると思う。英国のEU離脱(ブレグジット)をはじめ、イタリアやポーランドは非常に批判的な姿勢だ。ハンガリー首相の批判などがヨーロッパ全域で動いている」

 --ユーロの問題とは

 「ユーロは構造的な問題があり、『長続きするはずがない』という段階に来ている。ユーロを理念的に追求すれば、欧州中央銀行(ECB)が1つだけ存在し、各国の中央銀行は消滅していいはずだが、各国の中央銀行を残す形で設計された。単一通貨というのは単にメディアでのイメージであって、実際は各国の中央銀行が発行している同じ名前の通貨ということだ」

 「フランスにとって今のユーロの為替水準は高すぎる。現在、1ユーロ=1・15ドルぐらいになっているが、1ユーロ=1ドルぐらいであるべきだ。EUに残っていることで、貿易収支の赤字が膨れ上がり、失業率が下がらない。以前であれば、通貨を切り下げることによって解決できたが、それができないことで賃金を下げなければならなくなる」

 --EU離脱のメリットは

 「ユーロから出ると(仏通貨)フランが切り下げになり、空洞化していた産業が戻ってくる。外からの投資も入ってくる。これはブレグジットを決めた英国で起きた現象と同じだといえる。失業率が減るという試算もある」

 「現在(ECBとユーロ参加国の中央銀行による資金決済システム)において、イタリアから巨額のユーロがドイツに流れている。もしイタリアがEU・ユーロから出ることになれば、その資金は不良債権のようになる。不良債権のうち20%はフランスが肩代わりをしなければいけない。こうした危険性をしっかりと踏まえておかなければいけない」

 --英国のEU離脱後に他の国が追随する可能性は

 「今の段階では、ブレグジットを決めた英国の国民投票の後は、良い指標が出ている。失業率が下がり、資本は逃げていかない状態だ。ブレグジット後にこういう指標がハッキリと出てくれば、2020年、21年などに離脱の動きが出てきてもおかしくない」

 「来年5月に欧州議会選挙が行われるが、人民共和連合では、フランスのEU離脱『フレグジット』を掲げた候補者を立てて戦おうと思っている」

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