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記者殺害、マルタに続きスロバキアでも 政界汚職追及

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2月28日、スロバキアの首都ブラチスラバで飾られたヤン・クツィアク氏(右)と、ともに射殺体で発見された交際相手の女性の遺影 (AP)
2月28日、スロバキアの首都ブラチスラバで飾られたヤン・クツィアク氏(右)と、ともに射殺体で発見された交際相手の女性の遺影 (AP)

 【ベルリン=宮下日出男】東欧のスロバキアで政界汚職などを追及する男性記者が殺害され、警察は1日、イタリア・マフィアとの関係が疑われる人物数人を拘束した。欧州連合(EU)加盟国では昨年10月に女性記者がマルタで殺害されたばかりで、衝撃が広がっている。

 現地の報道によると、殺害されたのはドイツ・スイス系ニュースサイトの記者、ヤン・クツィアク氏(27)。2月25日、首都ブラチスラバ東方の町の自宅で交際相手の女性とともに射殺体で発見された。

 クツィアク氏のニュースサイトは28日、書きかけの記事を公表。スロバキア東部を拠点に活動するイタリア・マフィア関係者によるEUの補助金流用疑惑や、フィツォ首相周辺者らとのつながりを指摘する内容で、記事で名指しされた関係者が拘束者の中にいるという。

 フィツォ氏は周辺者と事件の関係について「証拠はない」とした上で、「スロバキアで前例のない言論の自由への攻撃だ」とクツィアク氏らの殺害を批判。政府は報奨金100万ユーロ(約1億3千万円)を用意し、犯人逮捕への情報提供を呼びかけている。

 マルタのダフネ・カルアナガリチア氏(53)殺害に続く記者への凶行を受け、EUでも「言論の自由がなければ民主主義は生き残れない」(ティメルマンス欧州委員会第1副委員長)などと懸念が相次いでいる。一方、欧州委はスロバキアに対して補助金流用疑惑の説明も要請した。

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