産経ニュース for mobile

【米エルサレム首都認定】アッバス議長、米を和平の調停役とみなさず

記事詳細

アッバス議長、米を和平の調停役とみなさず

米エルサレム首都認定更新

 【エルサレム=佐藤貴生】トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都だと認定したことを受け、パレスチナ自治政府のアッバス議長は8日、米政府をイスラエルとの和平の調停役とみなさない考えを示した。パレスチナ側は、アッバス氏が今月下旬、中東を訪問予定のペンス米副大統領との会談を拒否する可能性も示唆しており、パレスチナ和平協議の再開は極めて困難になった。

<< 下に続く >>

 ロイター通信によると、アッバス氏は声明で、トランプ氏の判断を「拒否する」とした上で、「米国はもはや和平プロセスの保証人としては不適格だ」と述べた。

 自治政府の主流派ファタハの幹部は、ペンス氏が今月19日、パレスチナ自治区ベツレヘムでのアッバス氏との会談を求めていたとし、「私たちはパレスチナの地では歓迎しない。会談は行われないだろう」と述べた。エジプトのイスラム教スンニ派最高権威アズハル機構のトップ、タイイブ総長もペンス氏との会談を拒否する考えを示した。

 ロイターなどによると、8日に「怒りの日」と題して行われた抗議行動には数千人のパレスチナ人が参加し、ガザでは少なくとも2人がイスラエル兵士に撃たれて死亡したほか、数十人が負傷。ヨルダン川西岸では200人以上が負傷した。

 イスラエル軍は、ガザから少なくとも2発のロケット弾が発射されたが、イスラエル側では被害はなかったとしている。