産経ニュース for mobile

【中国共産党】中央軍事委11人から7人へ一挙に減 若手抜擢でいびつな構成

記事詳細

中央軍事委11人から7人へ一挙に減 若手抜擢でいびつな構成

中国共産党更新

 【北京=西見由章】25日の1中総会で選出された党中央軍事委員会のメンバーは従来の11人から7人へ一挙に減少した。習近平軍事委主席が関係の深い若手軍幹部を抜擢(ばってき)する強引な人事を進めた結果、陸海空軍とロケット軍の各司令官の階級が中将にとどまったために委員に選出されず、いびつな構成となった。

<< 下に続く >>

 制服組トップである中央軍事委副主席のポストは従来の2人のままで、許其亮氏(67)が留任したほか、前装備発展部長の張又侠氏(67)が委員から昇格した。張氏は元軍幹部の父親が習氏の父の習仲勲元副首相と戦友で、息子同士の関係も緊密とされる。

 主席と副主席を除く委員のポストは従来の8人から4人に半減した。4人が年齢により引退したほか、房峰輝統合参謀部前参謀長ら2人が更迭され、魏鳳和・前ロケット軍司令官は委員に留任した。新たに委員になったのは李作成参謀長と苗華政治工作部主任ら3人。李氏は江沢民、胡錦濤両政権の下で冷遇されていたが習氏に引き上げられた。苗氏は習氏が福建省での勤務時代に関係を深めた。

 委員に選出されるのは原則として上将クラスだが、習氏が登用した陸海空軍とロケット軍の各司令官4人はいずれもまだ中将で、委員就任が見送られた形だ。一方、軍の規律検査を担当する党中央規律検査委員会副書記の張昇民中将は例外として委員に選ばれた。

 軍事研究者は「習氏が信頼をおける人間が少なく、階級よりも職位を優先させ無理な人事を行った結果、異常な組織の構成になっている」と指摘する。また習氏が抜擢を狙った複数の軍高官が党中央委員に選出されておらず、習氏による軍の権力掌握は必ずしも無風ではない。

 規律違反で調査を受けているとの情報があった呉勝利・前海軍司令官は、失脚しないまま引退することが確定した。ただ、房氏ら複数の軍高官への調査は継続されているとみられ、軍中枢を標的とした反腐敗闘争の行方が注目される。