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【北朝鮮情勢】米軍のB1爆撃機、北朝鮮東方沖を飛行 トランプ氏が李外相の演説にツイッターで非難

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米軍のB1爆撃機、北朝鮮東方沖を飛行 トランプ氏が李外相の演説にツイッターで非難

北朝鮮情勢更新
23日、米領グアムのアンダーセン空軍基地で離陸の準備をするB1戦略爆撃機(Joshua・Smoot軍曹撮影、米空軍提供・AP) 1/2枚

 【ワシントン=黒瀬悦成】米国防総省は23日、グアムのアンダーセン空軍基地に配備されているB1B戦略爆撃機2機が北朝鮮東方沖の国際空域を飛行したと発表した。今世紀に入ってからの米軍機の飛行では、南北の軍事境界線を越えて最も北方まで進入。「米本土への先制軍事攻撃」に言及した北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相の国連総会での演説などを受け、米軍がいつでも報復的軍事行動を取る用意があることを誇示する狙いがある。

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 トランプ米大統領も23日、李外相の演説に関し、ツイッターで「彼がチビのロケットマン(金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長)の考えに同調しているのであれば両者とも遠からず姿を消すことになるだろう」と述べ、北朝鮮が先制攻撃に踏み切った場合は金体制を崩壊させる構えを打ち出した。

 今回の飛行では、沖縄に配備されている米空軍のF15C戦闘機がB1を護衛。こうした飛行は、北朝鮮有事の際にグアムからB1を北朝鮮上空に急派させ、搭載の爆弾や衛星利用測位システム(GPS)搭載の衛星誘導爆弾(JDAM)で北朝鮮の核・ミサイル施設や軍事拠点を破壊する予行演習で、これまでも繰り返し行われている。

 最近では今月18日、韓国江原道の訓練場で2機のB1と米空軍のF35ステルス戦闘機が参加し、韓国軍のF15戦闘機と模擬爆弾による合同爆撃訓練を行った。

 B1は、最大速度マッハ1・2の高速を武器にグアムから約2時間で朝鮮半島に到達できる、対北朝鮮軍事作戦での切り札の一つだ。一方、核兵器の搭載能力はなく、一連の飛行は北朝鮮に対し、米軍に先制核攻撃の意思はないことを示す思惑も込められているとみられる。

 こうした中、米軍が今回、B1をこれまでで最も北方の北朝鮮沖に飛ばしたのは、金体制が「太平洋上での水爆実験」に言及するなど、挑発的発言を先鋭化させていることを深刻視しているためでもある。

 国防総省のホワイト報道官は「米大統領は(北朝鮮からの)いかなる脅威も打ち砕くことができる多数の軍事的選択肢を持ち合わせている」と表明した。

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  • B1爆撃機の朝鮮半島展開