産経ニュース for mobile

【北ミサイル】米、中国の銀行に初制裁 北の核・ミサイル開発で資金洗浄に関与

記事詳細

米、中国の銀行に初制裁 北の核・ミサイル開発で資金洗浄に関与

北ミサイル更新

 【ワシントン=黒瀬悦成】ムニューシン米財務長官は29日、核・弾道ミサイル開発を続ける北朝鮮によるマネーロンダリング(資金洗浄)に関与したとして、中国の丹東銀行(遼寧省)を制裁対象に指定し、米金融機関との一切の取引を禁止すると発表した。また、中国人2人と中国の海運会社1社も制裁対象とした。トランプ政権が対北朝鮮関連で中国企業を制裁対象とするのは初めて。

<< 下に続く >>

 今回の制裁は、北朝鮮以外の国の団体や個人を対象にした「セカンダリー・サンクション」(二次的制裁)」と呼ばれるもの。北朝鮮の核・ミサイル開発を支える中国企業や個人を標的にすることで北朝鮮の動きを封じ込め、中国に対しても北朝鮮に適切な圧力をかけるよう迫る狙いがある。

 ムニューシン氏によると、丹東銀行は「北朝鮮の核・弾道ミサイル開発計画に関連する企業のため、何百万ドルにも上る資金決済を行った」とされ、「北朝鮮が米国を含む国際金融システムにアクセスするための玄関口」となってきた。

 また、財務省によると制裁指定された中国人2人は、先に米国が制裁対象に指定した北朝鮮の金融機関や銀行関係者と結託し、ダミー会社などを通じて北朝鮮による不正な資金調達に協力した。

 制裁対象となった海運会社は大連市に拠点を置き、国連安全保障理事会の制裁で禁輸対象となっている贅沢品の密輸に関与したとされる。いずれも米国内の資産が凍結されるほか、米国人との商取引が原則として禁止される。

 ムニューシン氏はホワイトハウスでの記者会見で、一連の制裁は「中国(政府)を標的としたものではない。中国とは引き続き連携していく」と述べた上で、「(北朝鮮の核・弾道ミサイル開発に関する)カネの流れを追い、資金源を遮断する」と表明した。