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【佐藤優の世界裏舞台】日本にもいるかもしれない“殉教”に魅力感じる自殺願望者…テロ対策先進国のイスラエルと連携を

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日本にもいるかもしれない“殉教”に魅力感じる自殺願望者…テロ対策先進国のイスラエルと連携を

佐藤優の世界裏舞台更新

 人生が順調で、人間関係にも恵まれて問題を抱えていない人ならば、このような説得をいくらしても効果がない。しかし、孤独で、人生に失敗したという認識を抱いていて、自殺傾向のある人に対してならば、熟練したメンターによる心理操作で、自爆テロリストを作り出すことは難しくない。

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 筆者は、この話を聞いて、背筋に寒気が走った。

 日本でも自殺願望を持つ人はいる。そのような人に、過激な思想を持つメンターが、「殉教することで人生の勝利者となれ」と吹き込んだならば、それに魅力を感じる人がまったく出てこないとはいえない。

 特にこのようなメンターは、学生を標的にする傾向があることは、2014年に露見した北海道大学生のISへの渡航未遂事件で明らかになった。大学のカウンセリングセンターがテロ組織の人材獲得術を熟知することが重要だ。

 このようなノウハウは、ガノル教授が主宰するテロ対策センターをはじめ、イスラエルのシンクタンク、インテリジェンス機関、軍に蓄積されている。テロ対策の先進国であるイスラエルとの提携を政治主導でもっと積極的に進めるべきだ。