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【米大統領選】トランプ氏、メディアと全面対決! 「クリントン氏とメディアは結託して悪意ある攻撃をしている」 米紙に並ぶ「無知」「嘘つき」「自己中心」「執念深い」「女性蔑視」…の声

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トランプ氏、メディアと全面対決! 「クリントン氏とメディアは結託して悪意ある攻撃をしている」 米紙に並ぶ「無知」「嘘つき」「自己中心」「執念深い」「女性蔑視」…の声

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 【ワシントン=加納宏幸】米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ氏(70)が党主流派に続き、既存メディアとも全面対決の道を選んだ。「史上最も醜悪な対決」と酷評された9日の第2回テレビ討論会に続き、米メディアは同氏の「セクハラ疑惑」を集中的に報道。米紙の多くが民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(68)を支持している。ただ、トランプ氏をもてはやして「寵児(ちょうじ)」に祭りあげたことも事実で、低レベルの争いを招いた責任はメディアにもありそうだ。

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 主要紙ニューヨーク・タイムズが、女性2人がトランプ氏に体を触られたと伝えたのを受け、同氏は「完全な捏造(ねつぞう)」と反論。しかし、米CNNテレビは「被害者」を繰り返し登場させ、行いを詳しく語らせている。

 トランプ氏は13日、フロリダ州での集会で、「クリントン氏とニューヨーク・タイムズなどのメディアは結託して悪意ある攻撃をしている」と不満をぶちまけた。

 ニューヨーク・タイムズ紙は、法的手段をちらつかせたトランプ氏の記事撤回要求を拒否。同紙はすでにクリントン氏への支持を表明している。

 また、ワシントン・ポスト紙(電子版)は13日の社説で「クリントン氏は根気があり、困難にめげず、決然とし、しかも賢明だ」と支持を表明。トランプ氏については「偏見に満ち、無知で、嘘つきで、自己中心的で、執念深く、狭量で、女性蔑視で、財政面で無頓着。民主主義を軽蔑し、米国の敵に心を奪われている」と、異例の言葉を連ねて批判を展開した。

 歴代大統領に関する資料を収集するカリフォルニア大サンタバーバラ校のプロジェクトの集計(13日現在)によると、発行部数上位100紙の支持動向はクリントン氏33紙、リバタリアン党のジョンソン元ニューメキシコ州知事3紙、トランプ氏はゼロだった。

 激戦州ではフロリダ州最大の地元紙がクリントン氏支持を表明。オハイオ州でも有力紙はこぞって同氏を後押しし、シンシナティ・エンクワイアラー紙は1916年のウィルソン元大統領以来、初めて民主党候補への支持を表明した。

 多くがトランプ氏の「資質」を問題視しているが、同氏をそろって取り上げたのもメディアだ。演説はCNNなどが生中継し、会場の主要紙記者らは発言を我先にとツイッターに書き込む。事実確認を経ない発言が「ニュース」として伝わり、トランプ氏への支持につながった。

 米メディア調査会社によると、昨年の主要メディアによるトランプ氏に関する報道は他の共和党候補の2倍以上に及び、約6~7割がトランプ氏を肯定的か中立的に伝えていた。

 「書かれる利益は、はるかにその不利益を上回る」。トランプ氏はかつて著書で披瀝(ひれき)した自らの“哲学”を、暴言に注目を集めることによって実践した。メディアもその術中に陥ったといえそうだ。

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