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【歴史戦】南京事件で「虚偽」の残虐行為を証言した元日本兵のビデオ 米高校が教材に使用

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南京事件で「虚偽」の残虐行為を証言した元日本兵のビデオ 米高校が教材に使用

歴史戦更新

 【ロサンゼルス=中村将】南京攻略戦(昭和12年12月)での旧日本軍の「残虐行為」について証言した元日本兵が出演する米テレビ番組のビデオが、カリフォルニア州の公立高校の世界史の授業で教材として使用されていることが分かった。この元日本兵は、過去に発表した中国戦線での旧日本軍の蛮行に関する著書の内容が「事実でない」として訴えられ、日本の最高裁から「真実と認められない」との判断を下されている。しかし、米国の教育現場では証言は「真実」として扱われており、生徒らに旧日本軍の偏った印象を植え付ける恐れがある。

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 問題の番組は1999(平成11)年から全米で放映されたケーブルテレビ局ヒストリー・チャンネルの「ザ・センチュリー/アメリカズ・タイム」(全15回)で、同州ロサンゼルスや近郊の複数の高校で番組のビデオが継続的に使われていることが在米日本人らによって確認されている。

 ビデオのうちの1本で証言しているのは、陸軍歩兵として中国戦線に派遣された東史郎氏(平成18年死去)。東氏は「南京で軍務についている間、日記をつけていた」と紹介され、「隠れている女の子を見つけると、100%犯した。1人ではなく5人で犯した。その後は殺し、火をつけて燃やした。罪悪感はなかった」などと述べている。

 東氏は昭和62年から平成元年にかけて、南京攻略戦の際の日記を基にしたとされる3冊の著書を出版。上官だった元陸軍第16師団歩兵第20連隊伍長の男性が、「中国人を郵便袋の中に入れ、ガソリンをかけて火をつけ、手(しゅ)榴(りゅう)弾(だん)を袋のひもに結びつけて沼の中にほうり込んだ」などと描写した。

 男性は東氏や出版社を名誉毀(き)損(そん)で提訴。裁判は最高裁まで争われたが、東氏らが敗訴した。裁判では、著書の基になったとされる日記の多くの記述も「疑問が生じる」と指摘され、「主要な部分を裏付ける証拠はなく、真実と認めることはできない」とされた。

 同じビデオでは、日本の歴史家や研究者から証言の信(しん)憑(ぴょう)性を疑われている別の元日本兵(故人)も「多くの中国人女性らを焼き殺した」などと語っている。

 この元日本兵の証言は、中国系米国人作家、アイリス・チャン氏(故人)の著書「ザ・レイプ・オブ・南京」にも載っている。同書は多数の事実誤認や写真の誤用が指摘されているが、ビデオは南京での旧日本軍の行いを「“ザ・レイプ・オブ・南京”として知られる」と紹介している。