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朴大統領親戚絡む?殺人事件報道 弟が告訴した記者に無罪判決 裁判長が「言論の自由の価値」強調

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朴大統領親戚絡む?殺人事件報道 弟が告訴した記者に無罪判決 裁判長が「言論の自由の価値」強調

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韓国の朴槿恵大統領の実弟、朴志晩氏に関する報道をめぐる刑事裁判の控訴審で無罪判決を受けた韓国の雑誌記者ら(瀬川牧子氏撮影) 【ソウル=藤本欣也】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親戚が当事者だったとされる殺人事件をめぐり、朴大統領の実弟、朴志晩(チマン)氏に関する虚偽事実を記事に書いたなどとして志晩氏から告訴された韓国の雑誌記者らに対する控訴審判決が16日、ソウル高裁であり、金サンファン裁判長は一審に続き無罪を言い渡した。

 聯合ニュースによると、金裁判長は「言論の自由は人間の尊厳にとって大切な価値であり、国民の幸福を求める権利にとって必要不可欠な要素である」とした上で、「国家権力を合理的方法で監視・規制する手段である」と認めた。

 産経新聞の加藤達也前ソウル支局長を名誉毀損(きそん)で在宅起訴するなど、刑事・民事訴訟を乱発してメディアを押さえ付けようとする朴政権の手法に、司法界からも異議が示された格好だ。

 事件は2011年、朴大統領と志晩氏の親戚の朴ヨンチョル氏が刺殺され、同じく親戚の朴ヨンス氏が首をつって死んでいるのが発見された。警察はヨンチョル氏を殺害したヨンス氏が自殺したと結論付けたが、記者らはヨンチョル氏が志晩氏の元側近だったことなどから志晩氏が関与していた可能性に言及。これを受け、志晩氏が「虚偽事実を書いた」などとして記者らを告訴していた。

 金裁判長は判決で、朴志晩氏が殺人事件に関わっていたかのように書かれた記事には「それなりの根拠があった」と指摘。記者らが「疑惑について虚偽であると認識していたとみるのは困難だ」と判断した。

 朴大統領と元側近が会っていたとの噂をコラムで取り上げた加藤前支局長への公判でも、噂について真実であると信じるに足る理由があったかが争点の一つとなっている。

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