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台湾「廃油ラード」拡大 回収続出、損失177億円

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台湾「廃油ラード」拡大 回収続出、損失177億円

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 【台北=田中靖人】台湾で廃油などを再利用したラード(豚脂)が流通していた問題で、ラードを製造した食用油製造企業の製品を使用した企業や商店が謝罪や商品回収に追い込まれている。馬英九総統は17日、懸念を表明。観光への影響を心配する声も出始めた。

 台湾の食品衛生当局によると、問題の会社が廃油だけでなく、香港から輸入した飼料用油を、商品名の違う他のラード24製品に使っていたことが判明した。検察当局は13日、同社会長を拘束。違法油を使用した食品436品目は15日までに回収された。

 だが、問題のない同社の製品を使っていても謝罪を強いられたり、無関係の商品まで消費者から返品されたりする商店が続出。経済部(経済産業省に相当)は、経済損失は50億台湾元(約177億円)に上ると推計している。

 一部商品の販売を中止した中には、台湾の「モスバーガー」や日本に進出しているカフェ「春水堂」も含まれるが、いずれも日本では問題の油を使用した商品は販売していない。

 行政院(内閣)は17日、食品衛生の罰則強化を発表。馬総統は同日、「受けなくていい影響を受けている店がある」と述べ、消費者に冷静な行動を促した。

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