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タリバン運動最高指導者死亡-パキスタン 米無人機攻撃

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 【ニューデリー=岩田智雄】パキスタンの治安関係者などは1日、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の最高指導者ハキムラ・メスード司令官が同日、アフガニスタンとの国境に近い部族地域で米無人機による攻撃で死亡したと明らかにした。ロイター通信などが伝えた。両国政府は公式には確認していないが、タリバン運動の幹部や米当局筋も認めた。

 メスード氏は、パキスタン政府から提案された和平交渉を協議するため、集会に出席したところを4発のミサイルで攻撃された。タリバン運動は直ちに後継者の選定を行うという。メスード氏は2009年8月、前任の司令官が米無人機で殺害されたのを受けて司令官になっていた。

 パキスタンでは、米無人機による攻撃で市民に犠牲が出ていることから、シャリフ首相は米政府に無人機攻撃の中止を求めている。しかし、タリバン運動や国際テロ組織アルカーイダの幹部ら多数のテロリストも無人機で死亡している。メスード氏殺害はタリバン運動に大きな打撃となり、無人機攻撃の実効性も改めて示す形となった。一方で、和平交渉の実現はいっそう遠のいたといえそうだ。

 タリバン運動はパキスタン政府や軍へのテロを繰り返し、女子教育の重要性を訴えてタリバン運動を批判した少女、マララ・ユスフザイさん(16)も銃撃した。アフガンの米中央情報局(CIA)職員殺害やニューヨーク爆弾テロ未遂事件も起こしている。米政府はメスード氏に関する情報に、500万ドル(約4億9千万円)の懸賞金をかけていた。

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