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睡眠記録から手洗い自動検出まで、知っておきたい「watchOS 7」の新機能

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 日本でも心電図機能の提供開始が明らかになるなど、改めて注目されている「Apple Watch」。最新OSである「watchOS 7」では、新たに睡眠記録や手洗い自動検出といった機能に対応している。

TEXT BY ADRIENNE SO

TRANSLATION BY KAREN YOSHIHARA/TRANNET

WIRED(US)

PHOTOGRAPH BY APPLE
PHOTOGRAPH BY APPLE

アップルの「Apple Watch」を入手したからには、睡眠記録や手洗い自動検出といった「watchOS 7」の新機能を余すことなく活用できるようにしておくべきだろう。だがもちろん、watchOS 7で追加された機能の多くは、最新モデルである「Apple Watch Series 6」や「Apple Watch SE」以外の一部のモデルでも利用できる。そこで今回はApple Watchのモデルを限定せず、watchOS 7を最大限に活用する方法を紹介しよう。

まずはアップデート

watchOS 7の新機能を試すには、まず手元の「iPhone」とApple Watchのモデルを確認する必要がある。watchOS 7は「iOS 14」以降のみ対応しているので、iPhoneは「iPhone 6s」以降のモデルが必要だ。

さらにwatchOS 7は、「Apple Watch Series 3」(2017年モデル)以降のApple Watchにのみ対応している。手元にあるApple Watchがどのモデルか思い出せない場合は、アップルのサポートページを参照してほしい。Series 6とSEについては、watchOS 7が最初からインストールされている。

Apple Watchからのアップデートは簡単だ。「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」の順でタップすると、ソフトウェアのインストールが始まる。この操作はiPhoneの「Watch」アプリからでも可能で、手順はApple Watchからの場合と同じだ。

ただし、古いモデルの場合は手動でバックアップしておいたほうがいいかもしれない。「Apple Watch Series 3」のアップデートでは、ランダムな再起動やバグの発生も報告もされているからだ。

Apple Watchのデータは、iPhoneに自動的にバックアップされるようになっている。だが、ペアリングを解除するか、iCloud経由でバックアップを始めても同じようにバックアップできる(iPhone上で「設定」>ユーザー名>「iCloud」の順に進み、「Watch」がオンになっていることを確認しよう)。

データはペアリングをやり直すプロセスで復元される。ただし、アップルのバックアップにはフィットネスデータやパスコード、「Apple Pay」用に保存したクレジットカード、プレイリストなどは含まれないので、期待しすぎないほうがいいだろう。

睡眠記録と手洗いの自動検出

こうして、Apple Watchでも睡眠記録の機能が使えるようになった。Watchアプリの「睡眠」機能をオンにすると、睡眠スケジュール、目標睡眠時間や起床アラームを設定できるほか、就寝前にiPhoneを自動的に「おやすみモード」にして、就寝準備のルーティンを開始できるような設定も可能だ。数分間の穏やかなヨガや瞑想、ジャーナリングのリマインダーなどのショートカットを選択しておけば、心をリラックスさせるための就寝準備ルーティンをすぐに始められるだろう。

ただし、睡眠記録はかなり基本的なものにとどまっている。記録は眠りの深さに基づくわけではなく、ベッドに横たわっている時間と睡眠時間の比較だ。

また、睡眠スケジュールを設定していないと睡眠は記録されないので、その場合は「ヘルスケア」アプリを利用することになる。ただし、これは“使える”アプリというよりもスプレッドシートに近い。睡眠記録にはバッテリー残量が30パーセント以上必要なので、寝る前に手早く充電するように促される場合もある。

手洗いの自動検出もwatchOS 7の新機能のひとつだ。Watchアプリで「手洗いタイマー」と「手洗いリマインダー」をオンにしておくと(さらに「位置情報サービス」もオンにする必要がある)、帰宅時に手を洗うよう促すリマインダーが表示される。

また、手洗いを始めると数秒後に泡のアニメーションによるカウントダウンタイマーが始まる。使ってみると、このリマインダーは非常に便利だ。タイマーは数秒経ってからでないと表示されないので、料理中に軽く手をすすぐたびに、うっとうしい音にわずらわされるようなことはない。

家族用の設定も可能に

watchOS 7の「ファミリー共有設定」を使えば、iPhoneをもっていない家族のためにもApple Watchを設定できるようになった。ファミリー共有設定を開始するには、watchOS 7を搭載したCellularモデルのApple Watch(「Series 4」以降)に加え、「iPhone 6s」以降のモデルが必要になる。

また、追加したい家族と自分自身の両方のApple IDが必要になるほか、管理者となるプライマリーユーザーのコンピューターかiPhoneかタブレット上で「ファミリー共有」グループを設定しておかなければならない。

家族のApple Watchを自分のiPhoneにペアリングする作業は、自分のApple Watchをペアリングする手順とさほど変わらない。だが、家族のためにさまざまな機能を有効にしたり、制限したりも可能になる。

例えば、子どものApple Watchを設定するなら、スクリーンタイムを制限したり、「スクールタイム」中の通知をブロックしたり、「App Store」や「Apple Cash」(米国のみ)での支払いを防止したりもできる。また「位置情報サービス」や「緊急SOS」を有効にすることも可能だ。

身内の高齢者のためにApple Watchを設定する場合は、別の機能を設定する必要もあるだろう。例えば、18歳以上を対象とした転倒検出機能がそうだ。

歩行非対称性(足を引きずっていないかなど)や心拍数回復をチェックするための6分間歩行テストなど、新しく加わった運動能力測定値も、近い将来に移動のサポートが必要になる可能性の注意喚起になる。さらに、不規則な心拍リズムをモニタリングするための心電図を設定したり、身内の高齢者がヘッドフォンを使用する際に音量を安全なレベルに下げるよう注意する表示を設定したりもできる。

「Fitness+」に新たに対応

2020年にアップルから発表された最もエキサイティングな機能は、ワークアウトをストリーミング配信するサブスクリプションサービス「Fitness+」だろう。このサービスでワークアウト動画をスタートさせると、「Fitness+」がApple Watchから取り込んだデータを動画上に表示してユーザーのやる気を高め、さらにデータをアップルの「フィットネス」アプリに同期する。スクリーン上の指示はApple Watchにも表示される[編註:日本での提供時期は未定]。

watchOS 7ではワークアウトの内容もアップデートされている。トラッキングできるワークアウトには、「コアトレーニング」や「クールダウン」、「ダンス」などが新たに加わった(自宅でオンラインダンスクラス「Dance Church」などでワークアウトするようになった人には朗報だろう)。また、ニューヨークやロサンジェルス、サンフランシスコのベイエリア、上海、北京のApple Watchユーザー向けのサイクリング経路がアップデートされ、より安全な道路や緩い坂、あるいは自転車店のような立ち寄り先をApple Watch上で見つけられるようになっている。

カスタマイズしやすくなった文字盤

アップルはまだサードパーティーの開発者に文字盤の作成を許可していないものの、文字盤はよりカスタマイズしやすくなっている。文字盤に用いる写真にフィルターをかけられるほか、同じアプリから複数の「コンプリケーション」を文字盤に追加できるようにもなった。例えば、育児アプリの授乳と昼寝の記録の両方を文字盤で確認できる。

また、一定距離の移動時間に基づいて速度を計測できるタキメーターを搭載した新しい文字盤「クロノグラフプロ」や、アーティストのデザインによる文字盤も加わった。さらに、特定企業のソーシャルメディアやウェブサイトから、新しい文字盤のダウンロードも可能だ。ただし正直なところ、まだ自然なかたちで出くわしたことはない。一方、自作した文字盤をメッセージやメールで送ったり、リンクを貼ったりして、ほかの人と共有できるようにもなっている。

「Siri」にもいくつかのアップデートがあった。例えば、Siriの音声翻訳をApple Watchからも直接利用できるようになっている(ただし、現時点でサポートされているのは10言語のみだ)。また、Siriのショートカットを文字盤にコンプリケーションとして追加することも可能になった。

さらに、Apple Watchを自動車のキーとして使うことも可能になった。ただし、この機能を使えるのは「Apple Watch Series 5」以降のモデルに限定される(また自動車のほうはBMWの一部モデルのみとなる)。

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