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低価格なワイヤレスイヤフォン「Beats Flex」は、EarPodsの魅力的な代替になる:製品レビュー

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 Beatsのワイヤレスイヤフォン「Beats Flex」は、5,400円という手ごろな価格ながら長時間でも快適に使える工夫が詰まっている。アップルの「EarPods」の代わりを探しているユーザーにとっては魅力的な選択肢と言えるだろう--。『WIRED』UK版によるレビュー。

TEXT BY ALEX LEE

TRANSLATION BY TAKU SATO/GALILEO

WIRED(UK)

PHOTOGRAPH BY BEATS ELECTRONICS
PHOTOGRAPH BY BEATS ELECTRONICS

アップル傘下の「Beats by Dr. Dre」は、同ブランドとして初の完全ワイヤレスイヤフォン「Power Beats Pro」で大成功を収めたあと、ブランド初のノイズキャンセリング機能付きヘッドフォン「Beats Solo Pro」で再び成功を手にした。

しかし、このほど発売されたワイヤレスイヤフォン「Beats Flex」が同じ道をたどるかどうかはわからない。パフォーマンスの点でも音質の点でも、この製品はまったくの別物だからだ。

「5,400円のBeats」という驚き

Beats Flexは、2016年発売のネックバンド型イヤフォン「BeatsX」の後継にあたる製品だ。大きな違いは価格で、わずか49.99ポンド(日本価格は税別5,400円)であり、明らかな廉価モデルである。

Beatsがこれほど安価なイヤフォンをつくったことは驚きだ。BeatsXはおよそ130ポンド(日本では税別14,800円)で、Beats Flexより80ポンドほど(同9,400円)も高かった。

アップルがiPhoneへのイヤフォンの同梱をやめたことを考えると、廉価モデルのイヤフォンを出す意義は大きい。安くてそれなりの品質を備えた「EarPods」に代わる製品を探しているカジュアルな音楽ファンにとっては、極めて魅力的な選択肢だろう。

Beats FlexとBeatsXは、一見すると非常によく似ている。ふたつのイヤーバッドが長いコードでつながれており、装着時にはそのコードを首の後ろに回すようになっている。ヘビなデザインというわけではないが、ニチノール(ニッケルとチタンの合金)製のちょっと不格好なケーブルをネックレスのように首にかけたまま歩き回る姿は、少し奇妙かもしれない。

ニチノール製ケーブルの利点は、柔軟で、首の形に沿ってカーヴした形状が維持されることだ。これにより、音量コントロールや大きめのバッテリーユニット、多機能ボタンが、常に胸のあたりに来てくれる。ポケットに詰め込んでもケーブルが絡まらないのもいい。

また、この大きなバッテリーユニットのおかげで、Beats Flexは12時間連続で利用できる。充電はUSB-C経由なので、製品には短いUSB-C充電ケーブルが付属している。ただし、「iPhone 12」と同じく充電器は同梱されないので、まだもっていない人は購入する必要があるだろう。10分の急速充電で1.5時間の再生ができる機能もある。

フィット感の調整が難しい

Beats Flexの大きな問題はフィット感だ。ダブルフランジタイプや大きめのサイズなど4種類のイヤーチップが用意されているが、たいていのユーザーはどのイヤーチップでも快適に装着できることを望んでいる。

だが、実際にはそうではない。どちらかといえばゆるく、外れやすいのだ。それゆえ、付属のイヤーチップを試してどのイヤーチップが自分の耳に合うか確認してから、しっかりと耳に押し込む必要がある。イヤフォンを使わないときは、左右のイヤーバッドをマグネットでくっつけておける。こうすると自動的に一時停止され、バッテリー消費も抑えられる。

とはいえ、アップルのAirPodsと比べて直感的にわかりすい仕様とは言えない。AirPodsと違い、耳から取り外したことを検出できるセンサーがないからだ。再生が停止されるのは、イヤーバッド同士をマグネットでくっつけたことが検出された場合に限られる。

したがって、誰かと話をするときに片方のイヤフォンを取り外し、話が終わったら着け直すような人は、一時停止ボタンを押すか、もう片方のイヤフォンで音楽が再生されたまま話をする必要がある。もっとも、これは贅沢な悩みというものだろう。

EarPodsよりは高音質

素晴らしい機能のひとつは、耳の中の圧力を和らげるための微細な通気孔が設けられていることだ。理想的な装着ポジションが見つかったあと、とりわけ長時間装着しているときにはその効果がはっきりと感じられた。

音質については、まさに可もなく不可もなくといった感じだった。現在市販されている多くの低価格なイヤフォンと同じく、高音域と低音域は素晴らしいが、中音域はそれほどでもない。音は明瞭だが、低音域を多用しない曲では音をうまく再現できない傾向が見られた。

Netflixで番組や映画を観ているときには、音量が小さくなることさえある。例えば、Beats Flexを装着してスティーヴ・マックイーン監督の『Small Axe』を観るのは心地よい体験とは言えなかった。登場人物の話し声が抜けてしまうからだ。これはおそらく、このイヤフォンの遮音性に限界があるからだろう。ただし、EarPodsと比べれば、あらゆる点で音質は大幅に向上している。

もうひとつ指摘しておくべきは、たとえアクティブ・ノイズキャンセリング機能がなくても、ぴったりフィットするイヤーチップさえ見つかれば、十分な遮音性が得られるということだろう。

全体として、Beats Flexはよくできた製品だ。目を見張るほどの機能はないが、この価格帯のイヤフォンではそれも当然だろう。最も魅力的な点はバッテリーのもちがいいことだ。EarPodsがiPhoneに同梱されなくなったいま、新しいイヤフォンを必要としているなら、Beats Flexは手堅い選択肢と言っていい。

カラーは4種類あり、Beatsブラックと鮮やかなユズイエローはすでに発売されている。フレイムブルーとスモークグレイは2021年初めに発売だ。

◎WIREDな点

 バッテリーのもちがいい。Beatsのイヤフォンのなかで最も低価格なモデル。微細な通気孔が耳の中の圧力を減らしてくれる。

△TIREDな点

 フィット感がいまひとつ。音質が平均的。ノイズキャンセリング機能がない。

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