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冬に楽しむキャンプの醍醐味:初心者が知っておくべき4つのこと

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 冬には寒い時期ならではのキャンプの楽しみ方がある。そこで、冬キャンプに出かける前に知っておくべき必須の装備から専門家のアドバイスまで、初心者なら必読の4つの「知っておくべきこと」をまとめた。

TEXT BY EMILY PENNINGTON

CONDE NAST TRAVELER(US)

PETEJAU/GETTY IMAGES
PETEJAU/GETTY IMAGES

気温が下がり、雪が降り始めると、アウトドアで過ごす週末は終わりだと思うかもしれない。しかし、冬キャンプに興味がある人にとって、うれしいニュースがある。12月でも星空の下でのキャンプを安全かつ快適に楽しめるのだ。冬キャンプなら、スノーシューやクロスカントリースキーなどの冬のアクティビティに気軽に取り組んだり、Instagramで有名なトレイルを夏季の混雑を避けて訪れたりもできる。

そこで、冬キャンプに出かける前に知っておくべき必須の装備と、専門家のアドバイスをまとめた(冬のバックパッキングはプロに委ねたい)。まったくの初心者でも必見の、ほぼあらゆるキャンプで役立つ情報だ。

例えば、氷点下でもつま先を暖かく保つ方法、プロのような重ね着のコツ、普段から運転しているセダンを大自然での1泊旅行用に変身させるアドバイスなどを紹介する。ロッキーマウンテン国立公園の高地で雪中キャンプを計画している人にも、カリフォルニア州沿岸のレッドウッド国立公園で濡れずに過ごそうと考えている人にも必見の、冬キャンプのチェックリストだ。

1.最適なキャンプサイトを決める

まずは目的地を決めておく必要があるが、冬季の場合は口で言うほど簡単ではない。多くの国立公園のキャンプ場(米国ならrecreation.govで予約可能)は、冬の間は閉鎖されるからだ。このため、お気に入りのキャンプ場所を利用できない可能性がある。

それに米国では、温暖なカリフォルニア州デスバレーやフロリダ州フロリダキーズ、カリフォルニア州ビッグサーなどの有名な避寒地は、数カ月前には予約でいっぱいになることが多い。冬の現地の様子や平均気温を調べ、気に入った場所が見つかったら早めに予約しよう。

キャンプ場が開いているからといって、夜間は暖かいというわけではないので注意したい。一般的に開いているキャンプ地は、道路の除雪が済んでいるにすぎない。「キャンプ場版Airbnb」と呼ばれることの多い「Hipcamp」は、オフシーズンに思いがけず素晴らしい私有地キャンプ場を見つけられる優れたサービスだ。

2.冬キャンプに必要な装備を揃える

必要な持ち物は、テント泊を選ぶか、車中泊を選ぶかで大きく異なる。テント泊を選び、本格的な冬の天候のなかキャンプをする場合は、防風・防水で保温性に優れたつくりであるMSR「アクセス」シリーズ(1人~3人用)や、Black Diamondの「ファーストライト2P」など、丈夫なオールシーズンテントをもっていきたい。風が強い場合は、テントを風から守る位置にクルマを駐車すれば、簡単な風除けになる。

これらのテントは、特に適切な寝具を揃えれば、マイナス7℃を下回る気温でも快適に過ごせるように設計されている。そうは言っても、それよりもはるかに高い気温(0℃前後)でまずキャンプ用具をテストしてから、極寒地での冒険に旅立つことをお勧めする。

次に、寝袋(シュラフ)を選ぼう。指定された最低使用温度が、予想される最低気温より5℃以上は低いものが望ましい(最低気温の予報がマイナス1℃なら、マイナス6℃以下に対応した寝袋を選ぶ)。MARMOT(マーモット)の「Ouray」のような最低使用温度マイナス18℃の寝袋が寒冷地で人気が高いのは理由がある。寝袋の足元部分には、ダウンジャケットのように追加のワタが入っており、保温性を高めているのだ。また、自動車の12V電源に対応した電気ケトルで沸かしたお湯をウォーターボトルに注いで、お手製の湯たんぽとして使うこともできる。

クルマの中で眠るいちばんの方法は、フルフラットになる後部座席を利用して車内に快適な就寝スペースをつくることだ。合板でつくった自作ベッドにメモリーフォームマットレスと低電圧の電気敷きパッドを使えば、外の気温がマイナス6℃でも自宅とほぼ同じくらい快適に心地よく眠りにつくことができる。クルマのバッテリーが上がらないように、充電用にGoal Zero「Yeti 500X」などのポータブル電源を必ずもっていこう。

一日中ずっと出歩いたあとにくつろぐときは、日没前に焚き火の火をつけておきたい。急激な気温の低下で指先がかじかんで、夕食の準備に困らずに済む。必要になると思う量より多めの薪を購入しておくべきだ(害虫の発生を防ぐため常に現地で購入しよう)。

また、Yaktraxの生分解性使い捨てカイロやRumplのダウン・ブランケット、2人用の折り畳み椅子などを手元に準備しておこう。どれも焚き火のそばで暖かくくつろぐには欠かせないアイテムだ。

3.最適な服装を選ぶ

寒冷地でのキャンプのプロには、共通点がひとつある。それは重ね着がうまいことだ。バックカントリーでのテント泊を計画している人にも、キャンピングカーでの週末旅行を計画している人にも、着回しは3つのレイヤーを基本にした重ね着がいちばんという点で、多くの専門家の意見は一致する。

保温性に優れたパタゴニアの「キャプリーン・サーマルウェイト」のようなロングスリーヴとロングパンツの上下セットのベースレイヤーから、REIの「Hyperaxis 2.0」のような断熱性に優れたミドルレイヤー、そしてキャンプ場で夜着るダウンジャケットのアウターレイヤーの3つだ。羽毛(ダウン)は対重量比で最高水準の保温性を誇る素材だし、なかでも持続可能な素材を使ったパタゴニアのダウン・セーター・ジャケットは最高だ。雨の多い天候の場合は、アウターレイヤーにダウンではなく、Sherpa(シェルパ)の「Annapurna Featherless Down Jacket」のような、濡れても暖かさを保つ合成繊維を選びたい。

山の言い伝えには、「綿は死を招く(cotton kills)」という言葉がある。大げさかもしれないが、綿は吸収性があり、肌が触れる部分に水分を保持し、濡れたり汗をかいたりすると体を冷やすというのがその根拠だ。

これに対してウールや合成繊維は体から湿気を逃がし、濡れてる間も断熱性を保持する。綿はやめて、普段着ているTシャツの代わりにSmartwool(スマートウール)の「メリノ150ベースレイヤー」などをもっていこう。ついでにウールソックスを余分に1~2足ほどバッグに入れていこう。夜間にさっと身につけられる乾いた服を一式、必ず用意しておくのがポイントだ。

4.天候の急変に注意

天気の急変がよく起こることを覚えておこう。これは特に冬の季節に言えることだ。したがって最悪の事態に備えた上で、最良の展開を願うことが重要になる。

カリフォルニア州ビッグサーのような温暖な気候では、12月から3月にかけてが最もよく雨が降る。ジョシュア・ツリー国立公園のような高温乾燥地帯では、12月と1月に夜間はマイナス2℃~マイナス6℃になることもある。

ほとんどの米国の国立公園のウェブサイトには現地の天候を伝えるページがあり、標高に幅がある場合はさまざまな標高の天気予報が表示されている。経験則として、300m上昇するごとに温度が約2℃下がる。したがって、海抜2,100メートルにあるマウイ島ハレアカラ国立公園内のホスマー・グローブ・キャンプ場は、海抜1,200メートルのキャンプ場よりかなり寒くなる。

さらに人里離れた国有林でのキャンプを計画している人は、米国なら「Mountain-forecast.com」で目的地に最も近い山頂とキャンプ場の標高に最も近い標高を選び、気温と降水量の予報を確認できる。

降雪が予想されている場合は、凍結路で滑らないようにタイヤチェーンを用意し、必ず雪用スコップとアイススクレーパーをトランクに積み込もう。高性能スタッドレスタイヤも非常に役立つ(大雪が降る地域に住んでいる人はキャンプにかかわらず手に入れたい)。

さらに旅行当日まで天気予報を確認し続け、出発直前にもう一度確認する。また、出発直前に目的地の天候が悪化し、準備していた装備で対応できなくなった場合のために、代替案を用意しておくことも重要だ。

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