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「感染症対策続けてほしい」先行解除見通しの大阪、看護師が訴え

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看護師が勤務する大阪コロナ重症センター=大阪市住吉区(本社ヘリから)
看護師が勤務する大阪コロナ重症センター=大阪市住吉区(本社ヘリから)

 政府は26日夕、10都府県で3月7日まで発令中の新型コロナウイルス緊急事態宣言に関し、京都、大阪、兵庫の関西3府県について2月末での先行解除を決定する。ただ、医療現場は依然厳しい状況が続いており、大阪コロナ重症センターに勤務する看護師の女性(43)は、「状況はあまり変わっていない。引き続きマスク着用や3密回避、手洗いなどの感染予防対策を続けてほしい」と話した。

 大阪府内の新規感染者数は減少傾向にあり、25日は82人だった。重症者はここ1週間は100人前後で推移しており、府によると重症センター(30床)には24日時点で17人の患者が入院している。

 夫と子供3人と中国地方で暮らしていた女性は、センターの看護師募集に応じて昨年末から勤務。ホテル住まいの生活も2カ月になる。新しく着任した看護師らの研修なども担当。患者の多くは高齢者で、「数は増えてはいないが、減ってもいない」と、厳しい状況に変わりはないという。

 「お母さんがコロナの火を小さくする」と心に誓って飛び込んだセンター勤務だが、実は夫以外には勤務先を明かしていない。子供たちには、近隣府県の病院で働いていることにしている。「親族にもコロナ対応病院で働いていることを伝えない看護師は、珍しくはない。帰ってからも言わない人も多い」という。

 最近、長女から「お母さんが働いている病院にはコロナの人はいるの?」と尋ねられたが、「いないよ」と答えた。自分を気遣う娘の優しさと、小さな心が抱えているであろう不安感に、涙が出た。

 そんな中でも、励みになっているのがセンターに寄せられている感謝のメッセージだ。日に日に増える手紙などを掲示する特設ボードも、新たに設けられた。「頑張る力になります」

 医療従事者には優先的にワクチン接種が行われることになっているが、府によるとセンターの看護師への接種時期はまだ「未定」という。女性は「集団免疫をつけなければ次に進めない。ワクチンで対処している間に、もう少し効く薬ができればという思いです」と話した。

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