【Happy! Kyoto Life】友人からの突然の荷物の意外な中身とは
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古い友人から突然荷物が届くと少し驚きませんか? 送り主の顔を思い浮かべ、どこか不安にも似たドキドキを抱えふたを開けると、そこには結婚祝いが入っていました。
「な~んだ!」。でも、私が結婚してから既に何年かたっています。友人によると、ある日、急にちゃんとお祝いできていなかったことに気づいたので贈ったとのこと。全く予期していなかった贈り物に戸惑いながらも、心に春の風が吹いたようでした。
その友人とは専門学校で出会いました。放送関係の仕事に就くという夢を持った若者が集うその場所で、ともに切磋琢磨(せっさたくま)した仲です。と言うとカッコよすぎるかも。
授業の合間に街に出たり、バンドを組んだり、旅行したりと大半は遊びまわり、たまにオーディションがあるとライバルになる、そんな関係。友だち思いで弾ける明るさを持った彼女は、いつも私に刺激と楽しい時間をくれました。
今は東京にいてなかなか会えませんが、再会すると一気に当時に戻ることができる貴重な友人です。
プレゼントの内容もさることながら、手紙の文面が彼女らしくてとても幸せな気持ちになりました。
冒頭の季節のあいさつはオリジナル。先日、白髪を見つけたという自虐ネタを挟みつつ、プレゼント紹介。地元、鹿児島の有名な焼酎については、ご主人と飲んでも、大事な人にプレゼントしても、オークションに出してもいいし、ぜひ楽しいことに使ってほしいと。
もう一つ、お花のギフト券については私の亡き母になかなかお線香をあげに行けないから、代わりに私の好きな花を飾ってほしいとありました。
そして最後に「健康第一! 安全も第一! 楽しむことも忘れずに?」と締め。
最初から最後まで、人一倍気遣い屋なのに、それを見せない彼女らしい思いやりと元来のユーモアに満ちていました。すごく大事に思ってくれていることを感じ、そんな自分をちゃんと大事にしてあげようとも思いました。
感動した気持ちを表現したくて、こちらもお祝い返し。まだ会えていない彼女の子供に向けてもプレゼントを贈ったら、内祝いを送ると彼女からのLINE。
今度は突然荷物が来ても驚かないように予告だよ! と。この応酬は終わらないからもうお返しはいいよ、と思いつつ、やっぱり彼女らしくて笑えるのでした。(α-STATION DJ、眞崎直子)
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【プロフィル】眞崎直子(まさき・なおこ) 太陽の光と緑の風を感じる瞬間が幸せ。目指すのは、自然と繋がったシンプルな生き方です。学生時代に始めたドラムは、技術以上にノリと一音を大切に。言葉もシンプルに的確に、思いを込めて伝えていきます。猫とカナダと漬物が元気の源。ちなみに、日焼けしているのではありません、地黒です。番組「LIFT」(月曜日から木曜日の午後7時~9時放送)で、火曜日と木曜日を担当。
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京都のFMラジオ局、α-STATION( http://fm-kyoto.jp/ )のDJのみなさんが京都のおすすめスポット、グルメ、音楽情報など、楽しい京都の話題や最新トレンドをお届けします。