PR

【うめきた to the World】コロナ禍で輝く若い感性

PR

最終選考に向け、中学・高校生作品を読む大阪大の安田洋祐准教授(左)と筆者
最終選考に向け、中学・高校生作品を読む大阪大の安田洋祐准教授(左)と筆者

 ひらめきは何をしているときに生まれやすいだろう?

 シャワーを浴びている最中にアイデアを思いつくことがある。目をつぶり、ひたすら手を動かすことに集中する短い時間がいい効果をもたらす。

 入浴中の発見といえば「アルキメデスの原理」の逸話が有名だ。古代ギリシャの数学者アルキメデスが浴槽につかったとき、湯船から水があふれるのを見て浮力のヒントをつかみ、そのまま飛び出して「わかったぞ!」と叫びながら街中を走り回ったと伝えられている。何かについて深く考えて、考えて、考え抜いた後は散歩や入浴といったリラックスできる環境に身を置いた方がいい。そんなときにふと思いつく、という経験をした人も多いだろう。

 デスクの前に座り、パソコンに向かってもいい案が生まれるとはかぎらない。JR大阪駅北側の知的創造・交流の場「ナレッジキャピタル(KC)」(大阪市北区)が主催する「ナレッジイノベーションアワード」の中学・高校生によるアイデア部門には全国からこれまでで最高の7500通を超える応募があった。

 現在、「未来の仕事」についてのアイデアを競うコンテストの選考が進んでいる。新型コロナウイルス禍の1年間を過ごした若い世代が、どのようにアイデアを考え出したか、中身はもとよりその過程も興味深い。未来の仕事は時代を反映したものが多い。最近は人工知能(AI)やロボット、宇宙に関することに加え、地球環境やジェンダーもあるが、通り一遍の見方ではない若い感性ならではの切り口もあり、刺激を受けることも多い。

 3月20日、KC参画者を対象にしたナレッジキャピタル部門とともにグランプリをはじめとする各賞の最終選考を行う。8回目となる今年は感染予防対策のため、無観客・非公開で実施し、後日、KCのホームページで発表する予定だ。ぜひチェックいただきたい。

野村卓也氏(のむら・たくや) 一般社団法人ナレッジキャピタル総合プロデューサー。大阪府生まれ。平成4年にスーパーステーションを設立し、現在も社長を務める。グランフロント大阪の中核施設「ナレッジキャピタル」の開業に先立ち、20年からコンセプト立案や事業戦略などを手がけた。関西大、大阪芸術大の客員教授。一般社団法人データビリティコンソーシアム戦略顧問。29年から内閣府政策参与も務める。

この記事を共有する

おすすめ情報