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パラ卓球のレジェンド、別所キミヱさん「逆境に燃える」 東京大会まで半年

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リオデジャネイロ・パラリンピックで奮闘する別所キミヱさん=2016年9月、ブラジルのリオ中央体育館(蔵賢斗撮影)
リオデジャネイロ・パラリンピックで奮闘する別所キミヱさん=2016年9月、ブラジルのリオ中央体育館(蔵賢斗撮影)

 24日で開幕まで半年となった東京パラリンピック。新型コロナウイルスの影響で開催可否をめぐって懐疑論も出ているが、パラ卓球で5大会連続出場を目指す別所キミヱさん(73)=兵庫県明石市=は、初のメダル獲得を目標に練習を積んでいる。「全世界が喜べる大会にしたい」。産経新聞のオンライン取材に応じ、心境を語った。(小川原咲)

 蝶の髪飾りやカラフルなネイルがトレードマーク。海外では「バタフライ・マダム」「レジェンド」とも称される著名アスリートの一人である。

 42歳のとき、骨盤の一部の骨「仙骨(せんこつ)」の周辺に腫瘍ができる仙骨巨細胞腫を発症。両足が不自由となり車いす生活となった。45歳で競技に出合い、ほぼ独学で技術を身につけると、56歳で2004年アテネパラリンピックに初出場した。

 以降、4大会連続でパラ大会に出場しているが、近年は苦難の連続だった。18(平成30)年は交通事故に遭い、腰などを負傷。その影響で大会から遠ざかり、最高4位だった世界ランキングは8位まで転落した。

 昨春からは新型コロナ禍に直面。東京大会が延期になるだけでなく、十分な練習時間が確保できなくなったり、合宿への参加も見送ったりした。東京大会の切符をつかむには、6月にスロベニアで開かれる世界最終予選で優勝する必要がある。それでも「私は逆境に燃えるタイプ」。悲願のメダル獲得に向け、「内容の濃い練習ができている。負けることは全然考えていない」と自信をのぞかせる。

 大会の1年延期でできた時間を活用し、フォームなどの基礎を見直した。感染対策にも気を付けている。盆や正月は離れて暮らす家族と会うのを控えた。体温や行った場所、会った人を毎日細かくノートに記すことも欠かさない。

 開幕まで半年となった東京大会。国内外から開催を危ぶむ声も聞こえてくるが、73歳のレジェンドは「いつでも試合に臨める状態。見ている人に『自分も頑張ろう』と感動を与えられる大会にしたい」ときっぱり。大会の開催と成功をイメージし、前を向いている。

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