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【from和歌山】「酔い止め」必要な和歌山の国道 紀勢線に期待

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 本州最南端・和歌山県串本町の国道42号近くのドラッグストアに入ったときのことだ。入り口近くに大きく「酔い止め」と書かれているのが目に入った。

 乗り物酔いの薬のことだが、ほかのドラッグストアではあまり見かけない光景で、印象に残った。周辺の国道42号は急なカーブが連続するため、乗り物酔いする人が多いのではないか。店員に聞くと、「お盆の時期などに、よそから来たお客さんが買っていく」という答えが返ってきた。やはり慣れないと、運転で気分が悪くなることがあるのだろう。

 ちなみに同県田辺市の同じ系列のドラッグストアでは、「酔い止め」と書かれた表示は比較にならないくらい小さく、探しにくかった。

 串本町に和歌山市や田辺市など北側から車で行くには、高速道路の紀勢自動車道を南に下り、同県すさみ町のすさみ南インターチェンジ(IC)で降りて国道42号を走る。だが、串本町内の42号はおせじにも運転しやすいとはいえない。国道とはいうものの、急なカーブが相次ぎ、ハンドルを切るとそれまで姿が見えなかった大きなトラックとすれ違ってびっくりする。

 紀勢自動車道が走りやすいほぼ直線であるため、よけいに運転しづらさを感じるのかもしれない。

 国土交通省紀南河川国道事務所によると、この紀勢自動車道は現在、田辺市の南紀田辺IC~すさみ南ICの38キロだが、昨年4月、三重県多気町まで、紀伊半島をぐるりと回る高速道路の一部になることが決まった。未決定区間だった新宮IC~新宮北IC(4・8キロ)と三重県側の紀宝IC~熊野市久生屋町(15・6キロ)が事業化されたためだ。この高速道路は、大阪と和歌山を結ぶ阪和自動車道や三重県側にもある紀勢自動車道などを含めて近畿自動車道紀勢線と呼ばれ、全長約340キロの距離が一本でつながる。

 紀勢線はほかにも部分開通している区間もあり、和歌山県の新宮市と那智勝浦町を結ぶ那智勝浦新宮道路(15・2キロ)なども将来、組み込まれる。

 串本町でも先に事業化した区間で急ピッチで工事が行われており、町内には3つのICが開設される予定だ。

 運転環境の向上のために早期開通を期待したいが、紀南河川国道事務所の担当者は「開通目標はまだ公表できる時期ではない。鋭意工事を進めている」と話す。ただ、現在無料で通れる和歌山県側の南紀田辺IC以南では、全線開通後も料金をとらないという。これはうれしい。(張英壽)

 和歌山支局の記者が日々の取材で感じたことや考えたことをつづります。

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