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戦後75年「忘れてはならない歴史」2分20秒の映画配信

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熊本県護国神社で撮影された短編映画の一場面(英霊顕彰プロジェクト提供)
熊本県護国神社で撮影された短編映画の一場面(英霊顕彰プロジェクト提供)
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 先の大戦で戦死した兵士たちに敬意を示し、次世代に語り継ごうと、熊本県の有志らが英霊を顕彰する短編映画を作った。14日から動画配信サイト「ユーチューブ」で公開される。熊本県護国神社(熊本市)で撮影された映像美とともに「忘れてはならない歴史がある」とのメッセージを伝える。プロジェクトのメンバーは「終戦から75年。多くの人が先人に心を寄せるきっかけになれば」と話している。

ツイッター意識し

 短編映画では、世間に忘れられたことを悲しむ英霊が、自身の存在に気が付いてくれる少女と出会い、笑顔を取り戻すまでが描かれている。

 制作したのは熊本県内の経営者や病院理事長ら約30人による「英霊顕彰プロジェクト」。「多くの若者に見てほしい」と、作品の長さはツイッターに投稿できる2分20秒にしたという。

 プロジェクトのメンバーやその知人が出演し、3月末に熊本県護国神社や歩兵第十三連隊営門跡(熊本市)などで撮影が行われた。

「忘れてはならない思いを映像に」

 映像制作のクリエイターらが所属する団体「Honmono協会」(東京都渋谷区)が作品制作をプロデュース。3月に公開された「フィルムに宿る魂」で長編映画デビューした霞(かすみ)翔太監督(30)がメガホンをとった。

 「忘れてはならない、言葉にできない思いや目に見えなくなってしまったものを、映像で伝えることができたのではないかと思う」と霞監督。同協会の三井所健太郎代表(35)も「戦争への思い、郷土への愛を感じながらご覧いただけるとうれしい」と話している。

きっかけは英国陸軍の動画

 短編映画制作のきっかけは、昨年11月に英国陸軍がユーチューブに公開した約2分の動画。世間に忘れられた英国軍兵士の霊が、少女の瞳にだけは映る-といった内容で、日本国内でもSNSで紹介され、話題になった。

 この動画に心を動かされたのが、プロジェクトの発起人で熊本市の会社経営、鈴木田遵澄(じゅんちょう)さん(32)。昨年11月に賛同者で日本版の制作に向けたプロジェクトを立ち上げた。「戦争経験者が減る中、命を懸けて国を守った人がいることを、若者たちに伝えなければならないと思った」と振り返る。

全国からの寄付で制作

 プロジェクトによると、短編映画の制作費約70万円は、すべて全国からの寄付でまかなった。寄付に協力した熊本市の建設会社社長、池田学さん(59)は「ツイッターでプロジェクトの存在を知り、いてもたってもいられなくなった。活動が全国の護国神社に広がれば」と期待する。

 舞台となった熊本県護国神社では、短編映画を境内で流す予定。映像を見た同神社の坂本泰彦宮司(75)は「思いが伝わる映像だった。見た人が戦争や日本の歴史について考えるきっかけになれば」と話す。

 短編映画は14日以降、ユーチューブで「英霊顕彰プロジェクト 忘れてはならない歴史がある」のタイトルで検索できるようになるという。

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