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広島の姉妹デュオ、西日本豪雨「歌で伝える」

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西日本豪雨の被災地を訪ねるMebiusの岡田真実さん(左)と賀江さん=平成30年10月、広島県熊野町(Mebius提供)
西日本豪雨の被災地を訪ねるMebiusの岡田真実さん(左)と賀江さん=平成30年10月、広島県熊野町(Mebius提供)
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 広島県在住の姉妹デュオ「Mebius(メビウス)」の岡田真実さん(37)と賀江(のりえ)さん(34)が、西日本豪雨で被害を受けた地元被災地の支援を続けている。原点にあるのは命からがら逃げ出した自らの避難体験と、被災者や支援者らとの触れ合い。「人と人とのつながりの大切さを歌で伝えていきたい」と話す。(格清政典)

 「子供たちも被災して心に傷を抱えている中、『みんなが元気になってくれるように』と、一生懸命撮影に臨んでくれました」

 豪雨から間もない平成30年秋、2人は同県熊野町立熊野第四小学校にいた。豪雨災害復興応援ソング「フレフレのうた」のミュージックビデオ(MV)の撮影のためだ。MVでは同校児童も一緒に歌ってくれた。

 県のまとめ(令和2年5月31日現在)によると、同町では12人が死亡。住宅40戸が全半壊、床上・床下浸水が計64戸などの被害が出た。2人はそんな熊野町の出身だ。

 今も同町近くに住む賀江さんは、「自宅の前にある川が猛烈な雨で増水し、すごく怖かった」と当時を振り返る。平成30年7月6日、まだ1歳だった息子(3)を連れて、車で町内の実家に避難した。

 翌日、広島市在住の真実さんも駆け付け、2人は友人の様子を確認するために避難所となった町民体育館に向かった。そこで目にしたのは、暑さの中、肩を寄せ合い、憔悴(しょうすい)しきっている被災者の姿。それからは避難所に物資を届けたり、炊き出しなどのボランティアにも取り組んだ。

 被災者にエールを送る復興応援ソングをつくり、地元テレビ局で避難所などを巡る番組を担当。これがきっかけとなって被災者らとの交流が生まれ、同県呉市・天応(てんのう)地区の被災者らとは月1回ペースで食事をともにするようになった。新型コロナウイルスの影響で4月以降は控えたが、6月に約3カ月ぶりの再会を果たしたという。

 豪雨では全国各地から熊野町などに支援を受けた。2人は「人と人とのつながりの大切さを改めて実感した。豪雨災害が過去の話にならないように、私たちなりに歌を通して伝えていけたら」と話している。

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