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iPS軟骨移植「良い治療法を提供したい」 京大、年内に実施へ

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iPS軟骨の移植手術について説明する京都大医学部附属病院の松田秀一教授(右)とiPS細胞研究所の妻木範行教授=京都市左京区
iPS軟骨の移植手術について説明する京都大医学部附属病院の松田秀一教授(右)とiPS細胞研究所の妻木範行教授=京都市左京区

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った軟骨組織を、膝関節の軟骨を傷めた患者に移植して治療する妻木範行・京都大教授らの臨床研究について厚生労働省の作業部会は24日、計画の実施を了承した。年内に最初の移植手術を目指す。

 交通事故やスポーツなどで膝の軟骨を損傷した患者で、症状が中程度から重症に近い20~70歳の4人が対象。健康な人から作って備蓄しているiPS細胞を使い、直径数ミリの軟骨組織を作り、患部に移植する。周囲に残っている軟骨と一体化し、痛みを緩和できるか1年間かけて確かめる。

 学内の審査を経て昨年11月、厚労省に計画を申請していた。患者は募集せず、京大病院で治療を受けている人から選ぶ。

 軟骨は衝撃を緩和する役割があり、一度損傷すると再生しない。患部以外から一部を採取して移植する治療法があるが、十分な量を採取しにくいほか、移植しても正常に働かない場合もあるなどの課題があった。

 会見した妻木教授は「(iPS細胞を使うことで)理論的には欠損が広くても修復できる。軟骨が原因で不自由をされている方に、少しでもよい治療方法を提供したい」と話した。

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