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弥生時代の銅剣2口を特別展示 松山市考古館

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松山市考古館が新たに収蔵し、展示している平形銅剣
松山市考古館が新たに収蔵し、展示している平形銅剣

 弥生時代の青銅製祭器で、貴重な完成形を保っている平形銅剣2口を松山市南斎院町の市考古館が新たに収蔵し、特別展示している。31日まで。

 新所蔵の平形銅剣は江戸時代末期から明治の初期のころ、同市の道後樋又で出土したと伝わる8本のうちの2本。同市内の人が所有し、昭和57年に市文化財に指定されたが、平成3年に所有者が死亡した後、散逸したという。

 昨年、東京の古物商が所有していることが分かり、12月に550万円で購入した。1本は長さ45・5センチで刃部の最大幅5・7センチ、重さ397グラム。もう1本は長さ45・9センチ、最大幅6・8センチ、重さ386グラム。

 道後樋又に近い道後一万遺跡から出土した同時期の平形銅剣10本は皇室に献上され、現在は東京国立博物館に所蔵されている。

 平形銅剣は先が丸く刃の薄い大型の剣。武器として使用されたのではなく、祭祀(さいし)に用いられたと考えられている。瀬戸内海沿岸地域に分布しており、これまでに愛媛、香川、徳島、広島、岡山の各県で見つかっている。四国では136本出土し、特に愛媛の松山平野と香川の丸亀平野で6割を占める。市考古館は平形銅剣を「松山の弥生時代の象徴」と位置づけているものの、これまで完全な形の平形銅剣は所蔵していなかった。

 今回、所蔵が実現したことから特別展示し、調査をして傷みなどがあれば保存処理をするという。

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