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福井にマリオット、北陸にホテル建設ラッシュ到来か

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握手を交わすマリオット・インターナショナルのショーン・ヒル上席副社長(左)と福井県の杉本達治知事=福井県庁
握手を交わすマリオット・インターナショナルのショーン・ヒル上席副社長(左)と福井県の杉本達治知事=福井県庁
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 北陸新幹線が令和5(2023)年春に福井県内に延伸するのに合わせ、JR福井駅西口の再開発ビルに米ホテル大手のマリオット・インターナショナルが進出する。一足早く新幹線が開通した金沢市では外国人を中心に旅行者が急増し、ホテルの建設ラッシュを迎えた。世界最大のホテルチェーン進出を足がかりに、福井でも特需が起きるだろうか。

コートヤード・バイ・マリオット福井

 「福井は自然、寺院、伝統工芸など旅行者を呼べる多くの要素がある」

 1月15日、福井県庁で記者会見したマリオット・インターナショナルのショーン・ヒル上席副社長は、地方都市の観光需要が高まっていることに触れた上で福井の魅力を強調した。

 マリオットは「ザ・リッツ・カールトン」「シェラトン」など名だたるホテルブランドを7200軒以上運営する世界最大のホテルチェーン。同社の進出は北陸3県で初めてだ。

 県の誘致を受け、福井駅西口の再開発で建設される27階建て高層ビルに「コートヤード・バイ・マリオット福井」として入居する。スイートルーム12室を含む252室に、千人収容のホール、フィットネスジム、会議室を設け、レジャーからビジネスまで国内外の幅広い需要を取り込む構えだ。

 ほかにも福井駅周辺では新幹線延伸をにらんだホテル開発の動きがある。昨年3月、ビジネスホテル「ドーミーイン福井」が完成し、令和5年10月には畳敷きの和風ホテル「御宿野乃(おんやどのの)福井」の開業を予定している。

金沢では「ハイアット」

 平成27年に開業した北陸新幹線の効果で、すでにホテルの建設ラッシュに沸いた金沢市。中心部ではいまも新規開業が続く。

 昨年12月、ロボットがチェックインを受け付ける「変なホテル金沢香林坊」が営業を始め、中長期滞在者向けの「東急ステイ金沢」は今年2月開業。6月には、世界的なホテルチェーン、米ハイアットホテルズコーポレーションが展開する「ハイアットセントリック金沢」と「ハイアットハウス金沢」が開業し、JR西日本グループも令和4年完成予定で200室規模のホテルを計画している。勢いは止まらない。

外国人宿泊者数30万人へ

 日本三名園の兼六園をはじめ、ひがし茶屋街、金沢21世紀美術館など豊富な観光資源で多くの旅行者を引き付ける金沢市。特に外国人客の増加が目覚ましい。

 同市によると、市内の外国人宿泊者数は、新幹線開業前の平成26年が延べ20万580人だが、30年は約2・6倍の同52万2343人に。観光・ビジネス向け宿泊施設は26年の112軒から、30年は254軒と2倍以上に膨らんだ。

 これに対し、福井県の外国人宿泊者数は30年、同7万5860人と全国ワースト2。訪日客の取り込みで大きく水をあけられている。そのなかで決まったマリオットの進出。福井県は外国人の宿泊者数を延べ30万人に増やす目標を掲げており、杉本達治知事は「県内事業者への刺激、手本にもなる。これで大きく一歩進める」と歓迎する。

 福井県立大地域経済研究所の江川誠一講師は「国際的なシティーホテルの進出で、旅行者の選択肢がそろう。新幹線開業に良いスタートが切れそうだ」とした上で、「日本的なおもてなしと国際標準のサービスを組み合わせ、周辺施設も外国人客対応を強化していくことが大切」と話している。

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