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新型肺炎 関空でも武漢便欠航 空港や企業厳戒

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サーモグラフィーで乗客の体温がチェックされていた=23日午前、関西国際空港(須谷友郁撮影)
サーモグラフィーで乗客の体温がチェックされていた=23日午前、関西国際空港(須谷友郁撮影)

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、中国の上海吉祥航空は23日、同日の関西-武漢の1往復の欠航を決定した。中国では、延べ30億人が移動するとされる春節(旧正月)前に武漢の空港は停止されたが、日本の空港では厳戒態勢が敷かれている。

 関西国際空港からは武漢への直行便が週11便運航しており、上海吉祥航空が欠航したのは、午後4時55分の出発便と同10時55分の到着便。関空は中国への就航便数が多く、中国の他都市への路線に欠航や運休が広がれば影響は大きい。

 空港を運営する関西エアポートの西尾裕専務執行役員は23日の記者会見で「新型肺炎の影響を測りかねている。欠航が他都市にどこまで波及するのか、見極めがつかない」と懸念を示した。

 関空の検疫所では、体表面の温度が色などで識別できるサーモグラフィーで入国者の体温を確認。23日からターミナルで「武漢市から帰国・入国し、せきや発熱などの症状がある場合には、速やかに医療機関を受診してください」と呼びかける館内放送も始めた。

 一方、直行便を運航する成田空港では、23日昼すぎの便が春節前の最後の到着となった。武漢便の乗客によると、機内の座席は半分ほどしか埋まっておらず、乗客らは一様にマスク姿だったという。武漢に駐在する男性会社員(34)は「ギリギリのタイミングで帰国できた」と話した。

 企業も対応に追われた。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)は従業員にうがいや手洗いの徹底を指示し、任天堂(京都市)は従業員に中国への出張自粛を検討するように通知。訪日客に人気の大阪・ミナミの道頓堀商店会は、発熱したら病院に行くよう促す中国語などのチラシの配布を始めた。

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