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水道管2本の接触原因か? 水道料は一部減免 和歌山市の断水騒動

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細い水道管の漏水現場=20日(和歌山市提供)
細い水道管の漏水現場=20日(和歌山市提供)

 和歌山市の水道管漏水問題で、国道24号の花山交差点(鳴神)付近に埋設された2本の水道管の接触が漏水の原因となった可能性が高いことが23日、市の調査で分かった。花山交差点は交通量が多く、交差する2本のうち細い水道管が道路の振動で移動し、太い水道管に接触したとみられる。

 漏水は今月8日に判明。市は当初、19日夜~22日夜の3日間、市全体の5分の1にあたる約3万5千世帯(約8万人)を対象にした大規模断水を計画し、修繕工事に着手した。

 しかし、漏水していたのは当初予想した基幹水道管(直径約80センチ)ではなく、この水道管から枝分かれした細い水道管(約15センチ)の漏水と判明した。

 さらに、細い水道管に交差している、地元の浄水場と配水池をつなぐ別の水道管(約150センチ)からも漏水が見つかり、いずれも修繕を終えた。その後も市が原因調査を進めていた。

 市によると、本来は30センチほど離れていた細い鋳(ちゅう)鉄製の水道管が、交差する鋼鉄製の太い水道管と接触。先に太い水道管に直径7、8センチの穴が開いて漏水し、その水圧などで細い水道管も破損し、漏水したとみられる。

 現場の花山交差点は阪和自動車道和歌山インターチェンジ(IC)に近く、日常的に交通量が多い。

 市は、長年の交通の振動で細い水道管が地中で移動し、太い水道管に接触。異種金属の接触腐敗による漏水の可能性が高いとほぼ結論づけた。

 市は今後、同じように交差している別の場所の水道管も調査していく方針。

 和歌山市の大規模断水騒動で、尾花正啓市長は23日の定例会見で、断水に備えて水道水をためたり、濁り水発生で余分な水を流したりした市民に対し、水道料金を一部減免する方針を明らかにした。当初断水を計画した約3万5千世帯が対象となる予定。

 一部減免する理由について、尾花市長は「本来使用すべき水道水ではなく、給水用に風呂の浴槽に水をためたり、濁り水の発生で解消のために水を使ったケースもある」と述べた。

 一方、断水騒動で飲食店の休業や宿泊施設のキャンセルが相次ぎ、市に損失補償を求める問い合わせが寄せられていることについては、市として過失はないとの見解で、補償には応じない考えを示した。

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