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覚醒剤の年間押収量 過去最多の2000キロ超え 全国の税関

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 全国の税関が昨年1年間に空港や港で押収した覚醒剤の総量が、現在の形式で統計を取り始めた昭和60年以降、初めて2000キロを超え、過去最多を更新するのが確実となったことが23日、分かった。覚醒剤の押収量は平成28年から急増し、同年から4年連続で年間押収量が1000キロを超えており、税関は各地の警察と連携し、密輸への警戒を強めている。

 財務省によると、昨年上半期(1~6月)に全国で押収された覚醒剤は1460キロで、上半期の押収量として過去最多。6月に静岡県南伊豆町の海岸で小型船から約1000キロが押収されており、全体の押収量を引き上げる形となった。

 さらに昨年12月、福岡県警や(もじ)税関(北九州市)などの合同捜査本部が、熊本県天草市の港に接岸した船で覚醒剤の密輸を図り所持したなどとして、覚せい剤取締法違反(営利目的所持など)の疑いで日本人と台湾人計10人以上を逮捕。船内から覚醒剤約600キロを押収したと明らかにした。

 上半期の押収量とこの事件を加えると、押収量は2000キロを超え、これまでの年間押収量として過去最多だった平成28年の1501キロを大幅に上回った。10年前の22年の押収量は322キロ。その後、27年までは1000キロ以下で推移したが、28年に急増。それ以降、毎年1000キロ以上押収されており、4年連続で1000キロを超えるのも現在の統計で初めてという。

 覚醒剤の一般的な使用量は1回あたり0・03グラムとされ、2000キロは約6700万回分にあたり、末端価格で約1200億円相当。覚醒剤の売買には暴力団など反社会的勢力が関与している場合が多く、密輸の増加は資金源獲得につながっている可能性がある。

 財務省は昨年1年間の詳細な押収量などの集計を進めており、2月中にも公表する方針。

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