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【大阪国際女子マラソン】石井寿美 後先考えずに食らいつく

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果敢に先頭集団に食らいつくレースを目指す石井寿美=2019年11月、仙台市(鳥越瑞絵撮影)
果敢に先頭集団に食らいつくレースを目指す石井寿美=2019年11月、仙台市(鳥越瑞絵撮影)

 昨年6月、約2週間の休養期間を設けたのが一つの転機になった。

 昨年はマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権獲得を目指し、1月の大阪国際と3月の名古屋ウィメンズの2本のレースを短期間で走ったが、目標には届かず。右足底を痛めた影響もあって悩んでいたとき、ヤマダ電機の森川賢一監督から「思い切って休もう」と声をかけられた。

 自分の性格について「ちょっと心配性なところがある」と分析する。休んでいる期間は不安も大きかったが、走りたい衝動を抑えながらバイクをこいだ。「やっぱり走らないと余計に走りたくなった。自分は走ることが好きなんだと再確認できた」。東京五輪代表の最後の1枠を目指し、大阪国際にチャレンジする決意を固めた。

 福島県出身。1964年東京五輪で銅メダルを獲得した同郷の円谷幸吉が子供の頃からあこがれの選手だ。「強い選手はどんな状況でも結果を出せる。自分も円谷さんのように五輪でメダルを取りたい」との思いをずっと胸に抱いてきた。

 9年前の東日本大震災も身近に経験し、震災の1週間前にレースで走った場所が津波で流された姿を目の当たりにしたこともある。「どんな状況でも自分が今、走れていることはありがたい。少し痛みがあったとしても、走れることがありがたい」

 21歳での初マラソン以降、マラソンで思うような結果は残せていない。2時間22分22秒のファイナルチャレンジ設定記録は自己ベストと5分以上の開きがあり、高い壁であることは間違いない。ただ、過去のマラソンで一貫しているのは序盤から先頭集団に食らいつくレースをすること。「10キロぐらいまでしか集団で走れたことはないけど、後先考えずに食らいついていきたい」。果敢に挑戦した結果、未来への道が開けると信じている。(丸山和郎)

 いしい・ひさみ 1995年8月10日生まれ、24歳。福島県出身。学法石川高卒業後、ヤマダ電機へ。入社3年目に頭角を現し、2016年の世界ハーフマラソン選手権(英国)で日本代表の経験を持つ。マラソンの自己ベストは2時間27分35秒(17年名古屋ウィメンズ)。161センチ、46キロ。

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