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【阪神大震災25年】被災後も句作、永田耕衣の業績紹介 姫路文学館

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永田耕衣が愛用したテーブルと椅子
永田耕衣が愛用したテーブルと椅子
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 現代俳句の先駆者の一人とされる加古川市出身の俳人、永田耕衣(1900~97年)の生誕120年を記念した企画展が、姫路市の姫路文学館で開かれている。25年前の阪神淡路大震災当時、全壊した神戸市須磨区の自宅から“救出”された約5千点の資料を所蔵する同館が、新たに見つかった遺品なども交えて耕衣の業績を振り返る。

 永田は会社勤めの一方で俳人の道を進み、定年退職後から本格的に創作活動を展開。現代俳壇に一石を投じ続け、移り住んだ須磨の自宅にはさまざまな分野の芸術家が集った。95歳の時に阪神大震災に被災しながらも句作への意欲は衰えず、97歳で亡くなった。

 震災時、自身にけがはなかったが、自宅にあった俳句の関連資料をはじめ書画や書簡、写真、さらに永田独自の審美眼で集めた美術品の数々が埋もれたり破損したりした。このため、門弟たちが3カ月かけてこれらを掘り出し、縁のあった姫路文学館に寄贈した。

 会場では、これらの寄贈品などを基に、永田の生い立ちや、永田に大きな影響を与えた版画家・棟方志功をはじめ多くの芸術家らとの交流、自らの作風に変革を重ねた創作遍歴などを詳しく解説している。被災直後でも現実に立ち向かって書き始めた句帳も、見る者の胸を打つ。

 同館では「被災体験を経ても衰えることのなかった創作のエネルギーを感じ取ってほしい」としている。企画展「俳人永田耕衣展」は4月5日まで。一般310円、高校・大学生210円、小・中学生100円。問い合わせは同館(079・293・8228)。

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