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サッカー王国の面目躍如、静岡レジェンドの豪華すぎる面々

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サッカー王国復権へののろしを上げた静岡学園。静岡県勢として24大会ぶりの高校選手権制覇となった
サッカー王国復権へののろしを上げた静岡学園。静岡県勢として24大会ぶりの高校選手権制覇となった

 全国高校サッカー選手権を制した静岡学園が王国復権へのろしを上げた決勝前日の12日、日本サッカー界のレジェンドたちが静岡市内に集結していた。開かれたイベントは、現役や往年の名選手が静岡県出身者とそれ以外に分かれて対戦する「サッカーレジェンドマッチ in Shizuoka 2020」。驚かされるのは静岡県出身者だけで構成される「静岡レジェンド」の豪華な顔ぶれ。静岡がサッカー王国と呼ばれるゆえんを改めて思い知らされた。

 「日本レジェンド」のメンバーは豪華で、ラモス瑠偉、小倉隆史、楢崎正剛、久保竜彦、坪井慶介、加地亮各氏ら、歴代ワールドカップ(W杯)代表も多数含まれる。

 これに対し、「静岡レジェンド」でプレーしたのは元日本代表の武田修宏、沢登正朗、鈴木啓太の各氏のほか、W杯代表にも名を連ねた服部年宏氏や市川大祐氏ら。1996年アトランタ五輪でブラジルを沈めるゴールを決めた伊東輝悦(J3沼津)も名を連ねた。

 静岡レジェンドのメンバーが、日本レジェンドにまったく名前負けしていないところに驚かされる。静岡以外にこれだけのメンバーをそろえられる都道府県はないだろう。

 静岡県出身者どころか旧・清水市(静岡市清水区)出身者だけでも堂々たるメンバーをそろえられるのだから恐れ入る。今回の静岡レジェンドの中でも服部、伊東、市川、鈴木氏らは旧・清水市出身。このほかにも旧・清水市出身の名選手はFC東京監督の長谷川健太、堀池巧、大榎克己、相馬直樹、藤田俊哉、平野孝、西澤明訓の各氏らのほか、現役の大島僚太(川崎)ら枚挙にいとまがない。

 かつては旧・清水市を中心とした静岡県だけでメジャーだったサッカーも、93年のJリーグ発足を機に全国的に人気スポーツとなった。80年代の高校選手権で優勝4度、準優勝3度、4強2度と栄華を極めた静岡県勢の優位性は失われ、今年の静岡学園の選手権制覇は静岡県勢として24大会ぶりの頂点となった。サッカーが全国的に普及、発展した証ではあるのだが、静岡県民にとっては少し寂しいことでもある。

 99年のJリーグで清水と磐田が年間王者を決めるチャンピオンシップを争ったのも遠い過去となった。磐田は今季、2015年以来のJ2を戦う。16年をJ2で戦った清水も昨季、最終節までJ2降格争いに巻き込まれた。全国を制した静岡学園のメンバーも多くが静岡県外出身者というのが実情だ。

 そんな中、今年の選手権決勝でゴールを挙げたFW加納は静岡県出身。「最近、静岡は弱いといわれてきた。なんとか見返したかった」と口にした。かつてほどの勢いはない。それでも静岡レジェンドたちの魂は、加納ら静岡県出身選手に脈々と引き継がれている。(運動部 奥山次郎)

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