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大阪都心部で駅再開発に注力 京阪HD石丸昌宏社長

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京阪ホールディングスの石丸昌宏新社長
京阪ホールディングスの石丸昌宏新社長

 6月19日に就任した京阪ホールディングス(HD)の石丸昌宏社長は、今月5日までに産経新聞社のインタビューに応じ、大阪市中心部の淀屋橋、京橋、中之島の主要3駅の再開発に注力する考えを示した。淀屋橋では令和7(2025)年の高層複合ビル開業に合わせてコンコースなどを拡充。京橋では現在の駅ビルを高層化させる。各駅の機能を高め、2025年関西・大阪万博の開催に向けて高まる市内の観光、ビジネス需要を取り込む狙いだ。

淀屋橋コンコース拡充

 石丸氏は、京阪本線と大阪メトロ御堂筋線が交わる淀屋橋について「ビジネスの潜在性が極めて高い」と指摘。現在の駅周辺は「(地下道などが)非常に狭く、通路のような役割しか果たしていない。路線の起点にふさわしい駅にする必要がある」と述べ、京阪HDが建設に参画するツインタワーの構想複合ビルと駅を結ぶコンコースの整備・拡幅などに取り組む考えを示した。

 京橋では将来、5階建ての「京阪京橋駅ビル」本館を高層化させる方針を明らかにした。同ビルに入る「ホテル京阪 京橋グランデ」もグレードを高め、ビジネス向けから観光向けに切り替える。駅周辺は国土交通省が定める「都市再生緊急整備地域」に指定されており、市と協議を進めながら開発計画を詰める。

 中之島は、令和13(2031)年の開業が予定されるなにわ筋線の新駅と「直結させる」(石丸氏)方針だ。京阪はなにわ筋線を経由し、自社路線が関西国際空港につながる効果を期待している。

万博「輸送で貢献」

 2025(令和7)年に大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)で開かれる大阪・関西万博に向けては「輸送面で最大の貢献をしたい」と述べた。京阪HDは鉄道に加えてバス、大阪港の観光周遊船「サンタマリア」などを運営している。

 またユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)に隣接するホテルも運営しており、石丸氏は宿泊面での協力にも意欲を示した。

 大阪府・市が夢洲に誘致を目指す統合型リゾート施設(IR)の建設を前提に、京阪中之島線を夢洲方面に延伸させる構想については、国によるIR立地区域決定の時期が見通せないとして、大阪・関西万博が開かれる2025年より前の延伸は困難との見方を示した。政府はIR立地区域の選定基準を示す基本方針案を今年11月にも公表する考えだ。(黒川信雄)

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