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大阪IRを「アジアのMICE首都に」 米MGMリゾーツ会長

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 統合型リゾート施設(IR)運営大手、米MGMリゾーツ・インターナショナルのジム・ムーレン会長兼最高経営責任者(CEO)は3日までに大阪市内で産経新聞のインタビューに応じ、同社が大阪で開設を目指すIRについて、アジア屈指の国際展示場を設ける考えを表明した。IRには劇場のほか、スポーツアリーナも開設。国内外から多くのビジネス客と観光客を呼び込む態勢を整える。(黒川信雄)

ビッグサイト超える規模

 大規模な展示会や会議場を設けて集客を図るビジネスイベントは「MICE(マイス)」と呼ばれ、IRの中核事業に位置付けられる。ムーレン氏は「大阪をアジアのMICEキャピタル(首都)にする」と明言した。

 MICE施設は「日本で最大となる」と述べ、6月に20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が行われた国際会議場「インテックス大阪」(展示面積約7万平方メートル、大阪市)や、東京ビッグサイト(同約9万5千平方メートル、東京都江東区)の規模を上回る見通しを示した。アジアのIRと比べても、マリーナベイ・サンズ(シンガポール)やベネチアン・マカオ(マカオ)が備えた展示場をしのぐことになる。

 IRには、国内の祭りやイベント、交通などの情報を提供する「ツーリスト・センター」を開設し、瀬戸内海の島々とを結ぶフェリーターミナルを設け、西日本全体への観光拠点とする。スポーツアリーナを活用したイベントでは、海外プロスポーツなどの誘致も目指す。

NBAイベントに関心

 IR実施法は国内で最大3カ所のIR設置を認めており、都市間の誘致競争が本格化しつつある。MGMは早くから「大阪ファースト」戦略を掲げて進出候補地を大阪に絞り、地域の特徴や地元政財界の声を分析してきた。ムーレン氏が想定する国際展示場の規模も、大阪府・市が描く事業モデルを踏まえたとみられる。

 MGMは、2020年代半ばとされるIR開業当初から国際会議やビジネスイベントを開けるように営業の準備に入っている。ムーレン氏は、米NBAのドラフトで日本人初の1巡目指名を受けた八村塁選手が所属するウィザーズの名を挙げ、「オーナーと話し合ったばかりだ」と語り、スポーツイベントにも関心を示した。

 IR誘致をめぐっては、米最大手ラスベガス・サンズが6月、進出先を大阪に絞る方針を表明した。ライバルの台頭に「非常に強い企業」と評価しつつ、「MGMはずっと前から大阪を目指してきた」と述べ、自信を示した。

 MGMは大阪IR参入に向けて、オリックスと包括提携。MGMがカジノ運営、オリックスは施設建設や資金調達、地元企業との協業などを担う枠組みを持ったという。

 大阪府・市は、日本最大の複合MICE施設と観光の送迎口となる機能を持ったIRの誘致を目指す。ムーレン氏が語ったMICEの形と観光拠点化のイメージには、地元の要望を最大限に取り入れ、選定を勝ち取ろうとする姿勢がうかがえる。

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【用語解説】MICE(マイス)

 ミーティング(Meeting)、報奨・招待旅行(Incentive Tour)、国際会議(Convention)、展示会や見本市(Exhibition,Event)の頭文字を取った造語。統合型リゾート施設(IR)はカジノを備えたホテルと、展示場などのMICE施設で主に構成される。IRを開設できる区域は全国3カ所までで、誘致する自治体がIR事業者を公募・選定。最終的に国の認定を受けた自治体で建設できる。

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