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「寅さん」復活に渥美さんしのぶ会開催へ、岡山

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感慨深くロケ地となった「美作滝尾駅」を眺める春名啓介さん=岡山県津山市
感慨深くロケ地となった「美作滝尾駅」を眺める春名啓介さん=岡山県津山市
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 国民的人気映画「男はつらいよ」シリーズ誕生から50周年を迎えた今年は年末に22年ぶりの新作が公開される。主演を努めた故・渥美清さんの遺作ロケ地の1つ「美作滝尾駅」(岡山県津山市堀坂)では、当時のロケ地誘致メンバーが、新作タイトル「お帰り 寅さん」に合わせるように、「今年はこの駅舎で渥美さんをしのぶ会を開きたい」と語り、“寅さん復活”の喜びをかみしめている。

 同駅は、渥美さんの遺作となった平成7年公開の「寅次郎紅の花」冒頭シーンに登場。寅さんが切符を買い、列車を待つホームでトンボの目を回すシーンが撮影された。

 この冒頭シーンは、市民誘致団体「寅さん津山へきんちゃい会」の熱望に応じ、下見に訪れた山田洋次監督が、田園風景の中にある昭和初期の木造駅舎を気に入り、予定になかった渥美さんの現地ロケが実施された。渥美さんは、この48作目の撮影を終えた翌年8年に、68歳で他界した。

 同メンバーの事務局長を務めた春名啓介さん(70)は「今から思えば病気を抱えての撮影はしんどかっただろう。でも寅さんを待ちわびていた地元ファンの盛り上がりは大変だった」と振り返る。

 渥美さんの死後、9年公開の49作目「寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」が製作され、それから22年ぶりの公開となる最新の50作目は、寅さんのおい、満男(吉岡秀隆さん)と満男がかつて思いを寄せた、泉(後藤久美子さん)のその後を軸に、妹、さくら(倍賞千恵子さん)ら「くるまや」を囲む人々の現代パートと、過去の映像を融合させた作品になるという。

 春名さんは「それぞれに年を重ねた登場人物のストーリーが楽しみ。どのように寅さんが登場するのかも気になる」と期待。

 渥美さんが「寅さん」として通った改札口などには「今でも、全国から寅さんファンが訪れてくれる」といい、ロケから20年を迎えた27年、渥美さんの命日の8月4日に合わせて、メンバーらが同駅舎で「寅さんをしのぶ会」を開催したが、春名さんは「節目となる今年もぜひ開催したい」との思いを強調する。

 「寅さんの、家族を中心にした人情味あふれる人物像、失われた日本の原風景などが一連の作品の魅力」と語り、人と人とのつながりが希薄になった現代に蘇る50作目の公開を心待ちにしている。

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