PR

神戸連続児童殺傷22年 彩花さん母校に遺族や同級生集う

PR

神戸連続児童殺傷事件から22年が経ち、16年前に植樹された「彩花桜」のそばに新しいプレートが設置された。亡くなった彩花ちゃんの写真を持つ父親の山下賢治さん=23日午後、神戸市須磨区(柿平博文撮影)
神戸連続児童殺傷事件から22年が経ち、16年前に植樹された「彩花桜」のそばに新しいプレートが設置された。亡くなった彩花ちゃんの写真を持つ父親の山下賢治さん=23日午後、神戸市須磨区(柿平博文撮影)

 神戸市須磨区で平成9年に起きた連続児童殺傷事件で小学4年、山下彩花(あやか)さん=当時(10)=が亡くなって丸22年となった23日、父の賢治さん(70)と兄の幸太さん(35)が、彩花さんの通った同区の市立竜が台小学校を訪れた。彩花さんの生きた証しとして植樹された「彩花桜」を同級生らと囲み、彩花さんに思いをはせた。

 事件後、家族が立ち直ることができたのは、周囲の支えがあったからだ。事件から6年後、同級生や保護者らが桜の苗木を植樹してくれたことも支えの一つとなった。

 「今度は自分たちが」。29年に61歳で亡くなった母の京子さんは死の直前まで「命の尊さ」を訴え、賢治さんも少年野球のコーチを続けてきた。

 この日は同級生や現在の児童ら約100人が参加。開花前の彩花桜のもとに集まり、「ずっとそばにいるよ 姿は見えなくても」と記されたプレートを木製から金属製に取り換えた。賢治さんは「彩花からの感謝の思いを想像し、京子が選んだ言葉です」と説明。幸太さんは「たくさんの人が彩花を思って集まってくれ、うれしい気持ちでいっぱい」とほほえんだ。

 賢治さんは今は、事件の加害男性(36)と関わるつもりはない。彩花さんの存在を周囲の人や地域に根付かせ、「生」へのメッセージを伝え続ける方が大切と考えているからだ。

 「22年たっても思いは尽きない。息子と一緒に2人の遺志を継ぎ、感謝の気持ちを忘れず自分たちのペースで頑張っていきたい」。賢治さんは決意をにじませた。

この記事を共有する

おすすめ情報