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岡寺の本尊に胎内仏 江戸期の阿弥陀三尊像と推定

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岡寺の本尊・如意輪観音座像の内部。阿弥陀三尊像のうち2体の後ろ姿が分かる(美術院撮影)
岡寺の本尊・如意輪観音座像の内部。阿弥陀三尊像のうち2体の後ろ姿が分かる(美術院撮影)

 奈良県明日香村の岡寺の本尊・如意輪観音(にょいりんかんのん)座像(奈良時代、重文)の内部に、江戸時代の阿弥陀三尊像とみられる仏像が納められていることが分かり、寺が発表した。調査の結果、本尊の左右にある脇侍(わきじ)(江戸時代)でも胎内仏を確認。寺は4月1日からの特別拝観で、本尊と脇侍を公開する。

 文化庁は光背(背後の装飾)の修理に伴い、平成28年に本尊を調査。背中側にある穴から小型カメラを挿入し、内部を撮影したところ、2体の金銅仏(高さ60~70センチ)が並んで立っているのを確認した。銘文などから、寛政5(1793)年ごろの制作と考えられるという。

 また、本尊の内部は空洞で、頭部は籠のようなもので作られていることも調査で判明した。

 如意輪観音座像は高さ約4・85メートルで、土でできた塑像としては国内最大。京都国立博物館(京都市)に寄託されている半跏思惟像(はんかしゆいぞう)(重文、高さ約31センチ)は本尊の胎内仏とされ、寺は半跏思惟像が江戸時代に取り出された後、阿弥陀三尊像が入れられた可能性が高いとみている。

 一方、脇侍の不動明王像と愛染明王像については、奈良国立博物館がエックス線CTスキャンで調査。内部で木製の塔2基や仏像3体などが確認された。

 文化庁の奥健夫・主任文化財調査官は「胎内仏を入れて像を再生させるという意図があったと思う。寺の歴史を知る大変重要な資料だ」としている。

 特別拝観は6月30日まで。問い合わせは岡寺(0744・54・2007)。

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