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【車いすでみるなら(68)】太陽の塔と梅まつり

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太陽の塔の内部
太陽の塔の内部
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 大阪市に住んでいた頃、何度か万博記念公園を訪れたことがあります。「太陽の塔」はさまざまな角度から、いつまでも眺めていられるほど好きでした。その太陽の塔が通年で内部公開されていると聞き、友人と行ってきました。

 「生命の樹」ゾーンに車いすを進めると、赤く染まった空間の中、高さ41メートルまで伸びゆくカラフルな「生命の樹」に圧倒されます。原生類から哺乳類まで33種の生き物たちは、今にも動き出しそう。はるか上に恐竜が小さく見え、今からそこに上がれるのだと思うと高揚しました。

 エレベーターで移動できるのは1階を含む3フロア。次のフロアでは、ブロントサウルスが目の前に! 重さ1トンある巨体は、昭和45(1970)年の大阪万博当時からここにあるんだそうです。

 最後のフロアは太陽の塔の両腕を結ぶ回廊。左腕には非常階段があり、壁面の鉄骨が照明の色の変化でとても幻想的に見えます。右腕には当時エスカレーターがあって、太陽の塔を囲んでいたテーマ館の大屋根に出たとか。すでに撤去されていますが、在りし日を想像しながら美しい鉄骨を眺めました。両腕の内側を見られるのも、内部見学の醍醐味だと思います。

 見学は前日までにホームページで予約が必要。エレベーターの利用人数制限があるため、車いすでの見学は早めの予約がおすすめです。詳細は太陽の塔オフィシャルサイト(https://taiyounotou-expo70.jp/)で確認できます。

 公園入園と太陽の塔入館チケットは、障害者手帳の提示で本人と付き添い1人が無料。太陽の塔の入館口がある1階へは、塔の裏側にあるスロープか、塔の正面に向かって左側のエレベーターで降ります。1階の入館前エリアには多目的トイレがあります。

 訪れた今月上旬は「梅まつり」開催中。太陽の塔に向かう途中、左手にある連絡橋を渡って梅林まで行ってみました。梅の花弁は愛らしく、香りもいいですね。枝が低い位置にあるので、車いすからでもすぐ近くに花を楽しめます。

 私たちが訪ねた平日は、メインの通路を人の流れに沿って車いすで進むことができました。枝分かれした小道は通路幅や路面の柔らかさから入るのは厳しそうですが、メイン通路からでも十分に満喫できます。中でも圧倒されたのはしだれ梅。躍動感のある枝がこちらに向かってしだれるさまに、しばし見入ってしまいました。

 梅まつりは17日まで。来年以降も、太陽の塔を眺めるのとセットで春の定番にしたいです。

 最寄りの大阪モノレール・万博記念公園駅へは、近鉄日本橋駅から大阪メトロ堺筋線に。直通の阪急南茨木駅で乗り換えて2駅で到着します。大阪モノレールは駅ホームと車両の隙間の段差を解消してあり、車いすでそのまま乗り降りできます。(波子)

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 【プロフィル】波子 昭和49年生まれ。脊柱側弯症、先天性ミオパチーのため、平成26年12月から簡易型電動車いすを使用。便利な道具や文房具が好き。奈良市で生まれ育ち、大阪・東京での暮らしを経て現在奈良市在住。ブログは(http://nam-kid.hatenablog.com/)。

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