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和牛受精卵、不正販売の記録なし 流出元の牧場経営者

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 和牛の受精卵と精液が中国に不正輸出された事件で、受精卵などの流出元となった徳島県吉野川市の牧場経営、松平哲幸容疑者(70)=家畜伝染病予防法違反容疑などで逮捕=が、これまでに5回不正輸出された受精卵などを売った際、販売記録を残していなかったことが21日、大阪府警生活環境課への取材で分かった。

 松平容疑者は調べに対し、依頼を受けて受精卵などを売ったことは認めているが、「不正に輸出されることは知らなかった」と供述。大阪府藤井寺市の焼き肉店経営、前田裕介容疑者(51)=同容疑などで逮捕=らと共謀し、受精卵などを中国に不正輸出したとする逮捕容疑を否認しているが、同課は不正を認識し、隠(いん)蔽(ぺい)しようとした疑いがあるとみている。

 府警などによると、松平容疑者は繁殖牛を飼育し、受精卵などの販売許可を取得。数年前から計5回、不正に中国に持ち出された受精卵などを販売していた。

 府警は今年2月と3月、松平容疑者の牧場や自宅を家宅捜索。正規に販売された受精卵は販売先などの記録があったが、不正に持ち出された受精卵については記録が見つからなかった。

 また、受精卵の血統などを記した証明書を前田容疑者側に渡していなかったといい、同課は不正を認識していた松平容疑者が、証拠を残さないようにした可能性があるとみている。

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