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有権者、府政運営の新たなリーダー、何を重視する?

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大阪府知事選が告示され、街頭演説に集まった聴衆=21日、大阪府吹田市(前川純一郎撮影)
大阪府知事選が告示され、街頭演説に集まった聴衆=21日、大阪府吹田市(前川純一郎撮影)

 4月7日投開票の大阪府知事選は、争点となっている大阪都構想の是非をめぐり候補者2人の主張が正反対に分かれ、「ワンイシュー(単一の争点)」の選挙戦になるとみられている。ただ、2025年大阪・関西万博やカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致への取り組みのほか、子育てや防災、教育と、行政課題も多岐にわたる。有権者は大阪のかじ取りを担う新たなリーダーに何を求めるのか。

 「知事、市長の辞職の仕方は強引。いったん住民投票で否決された都構想を、なぜ勝手に進めようとしているのか」。こう憤るのは、大阪市平野区の和菓子店従業員の女性(64)。大阪維新の会の知事と市長が都構想議論を進めるために任期途中で辞職を決めたことを厳しく批判する。

 一方、維新前代表の橋下徹氏のファンだった同市北区の無職、渡辺美津子さん(86)は今回の辞職について「改革のため」と理解を示し、「大阪も東京のように府市が一体となって行政運営にあたるべきだ。維新政治になって公衆トイレはきれいになり、大阪はよくなった」と評価した。

 維新が結成時(平成22年4月)から掲げる都構想について、分かりにくいという意見も多かった。3歳の息子がいるダンス講師、宮崎敦子さん(38)=同市福島区=は「身近な問題として感じづらい」と話し、「投票日まで、子育て施策を中心に各候補の訴えを聞いて判断したい」と都構想以外の公約を見極めたいとした。

 大阪万博の会場となる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(同市此花区)では、IRの誘致計画も進む。候補者2人はいずれも万博・IRについては推進の立場だ。同市港区の主婦、吉岡愛奈さん(40)は「インフラ整備が加速するのは良いが、ギャンブルがらみのトラブルが怖い。地元住民の生活に配慮した施策も忘れないで」と注文をつけた。

 夢洲に隣接する人工島、咲(さき)洲(しま)(同市住之江区)に住む無職男性(71)は「若い世代が住みたくなるような環境を整えてほしい」とベイエリアの活性化に期待を寄せた。

 昨年6月の大阪北部地震の経験から、災害対策を重視する有権者も。大阪府門真市の銭湯経営、鈴木淳司さん(48)は地震の際、高齢者の安否確認の大切さを感じた。「災害直後に頼りになるのは近所の助け合い。避難訓練など地域の防災力が高まる地道な活動を支援してくれるリーダーがいい」と話した。

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