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「鷹の爪」吉田くんの島根自虐ネタ本 県が制作

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奥出雲町の「鬼の舌震」を紹介するページ。女神の拒絶っぷりが笑えます
奥出雲町の「鬼の舌震」を紹介するページ。女神の拒絶っぷりが笑えます

 進学、就職先で自己紹介する時のネタ帳にいかが-。島根県は、若い世代に故郷への愛着を深めてもらおうと冊子「しまねのネタ本」を作った。しまねSuper(スーパー)大使の吉田くんをナビゲーターとして、県内19市町村のイチオシネタなど23個を紹介している。

 平成29年度に県内の高校生、大学生らを対象に実施した「しまねの魅力」に関するアンケート結果などを参考に制作。今年度の卒業生が進学・就職先で自己紹介する場面などで、故郷の魅力をわかりやすくPRしてもらうのが狙いだ。

 見所は、吉田くんの「自虐テイスト」が生かされたネタのキャッチコピーで、丸々1ページを使ってイラストとともに紹介。キャッチコピーをつけた理由や説明を謝罪(いいわけ)として添え、全編カラーで島根の魅力を伝えている。

 吉田くんの真骨頂が特に発揮されているのが、奥出雲町のイチオシネタ「鬼の舌震(したぶるい)」の紹介だ。鬼の舌震は天然記念物に指定される大渓谷で、その名は出雲国風土記「恋山(したいやま)神話」に由来する。1匹のワニ(サメ)が恋い慕(した)う女神・玉日女命(たまひめのみこと)に会うため川を遡上(そじょう)するが、嫌がった女神が巨石で川をふさいでしまう。それでもワニが慕ったことが地名の由来で、ワニが女神を恋い慕う→ワニのしたう→鬼の舌震-となった話を紹介。女神目線で「あなたのこと 川、せき止めるくらい 嫌いなの」というキャッチコピーが付けられ、吉田くんも「どんだけ嫌いだって話ですよ」と追い打ちを掛けている。

 このほか、松江市のイチオシネタでは平成27年に天守が国宝指定された松江城を紹介。「大きさの基準は松江城○個分」のキャッチコピーに、「東京ドーム○個分に変わる新基準にしたいんです」の謝罪をつけた。また、出雲市の出雲大社のキャッチコピーは「県名より有名」で、「本当のことを言っただけ」と謝罪する吉田くんの言葉には県民もうなづくしかない!?

 県広報部の俵純子調整監は「鬼の舌震など島根の魅力はたくさんあるが、ただ説明しても興味を示してもらえない。相手に島根って面白いところなんだな、と関心を寄せてもらえるよう、若い方々の目線でキャッチーにその魅力を紹介できるネタ帳として作った」と話す。

 A5判、非売品で、1万4千部制作。県内の高校や大学、市町村や公民館などに配布。県のホームページで23ネタを紹介するほか、「リメンバーしまね」のサイトでは順次100ネタを公開する予定。問い合わせは島根県広報室(0852・22・5757)。

     

 吉田くん 本名「吉田・ジャスティス・カツヲ」21歳。「秘密結社 鷹の爪」のキャラクターとして全国区の吉田くんだが、出身は島根県吉田村(現・雲南市)。平成20年に親善大使や観光大使の上を行く「しまねSuper大使」に就任し、日夜「しまねの魅力」をPR。21年10月、雲南市から特別住民票が交付されている。

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