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和牛受精卵、中国へ4回流出 徳島の牧場経営者逮捕

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和牛受精卵不正流出事件の流出元「松平牧場」=徳島県吉野川市鴨島町(猿渡友希撮影)
和牛受精卵不正流出事件の流出元「松平牧場」=徳島県吉野川市鴨島町(猿渡友希撮影)

 和牛の受精卵と精液が中国に不正輸出された事件で大阪府警生活環境課は20日、家畜伝染病予防法違反容疑などで、新たに受精卵などの流出元の牧場経営、松平哲幸容疑者(70)=徳島県吉野川市鴨島(かもじま)町=を逮捕した。事件では、受精卵などが過去に4回、中国に持ち込まれていたことが同課への取材で判明。同課は、中国人からの依頼を受けて販売したとみて、詳しい経緯を調べている。

 事件では、実際に受精卵などを持ち出したとして、同法違反容疑などで大阪府藤井寺市の焼き肉店経営、前田裕介(51)と大阪市住吉区の無職、小倉利紀(64)の両容疑者が逮捕されている。

 松平容疑者の逮捕容疑は昨年6月29日、前田容疑者らと共謀し、大阪発中国・上海行きフェリーに和牛の受精卵や精液を注入した365本のストローを持ち込み、不正に輸出したとしている。「注文を受けて販売したが、不正に国外輸出されるとは知らなかった」と否認しているという。

 逮捕容疑の事件では中国当局が受精卵などの持ち込みを認めなかった。だが同課によると、松平容疑者は数年前から、逮捕容疑の件を含め5回、自身の牧場で飼育した繁殖牛からとった受精卵などを前田容疑者に譲渡。小倉容疑者が中国・上海へ運んでいたという。

 前田容疑者らの携帯電話には、中国南部・海南島の牧場関係者との通信履歴があったといい、同課はこの関係者が依頼した可能性があるとみて調べている。

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