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【井崎脩五郎のおもしろ競馬学】うっかり馬券に注意

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 今日こそ、わたしを彼にささげよう。そう決めて、女性は愛する男性の下宿を訪ねた。

 玄関のチャイムを押して「おとどけものです」と伝える。彼女のコートの胸元には「おとどけものです」と書かれたリボンが付いていた。今日こそ、彼に-。

 玄関の扉が開く。男性が顔を出す。男性は、女性の胸元のリボンを見て、急に笑い出した。えっ、何がおかしいの? 

 女性は、自分の胸元のリボンを見た。思わず血の気が引いた。ひと文字抜けていたのだ。

 「おどけもの(お道化(どけ)もの)です」

まさに、痛恨のミス。

 「まあ、ふたりはその後、結婚するんですが、そのふたりの間に生まれたのが僕なんです。僕の“うっかり”は母親の遺伝かもしれませんねえ」

 3月17日(日)、競馬帰りに立ち寄った駅裏のバーで、隣に座った青年と話しているうちに、そういう話になったのだ。

 この日阪神大賞典で彼は3連複と3連単を買っていた。

 3連複は(1)(3)(6)(7)(10)のボックス。3連単も同じ馬連のボックスを買ったつもりが、塗り間違えて(2)(3)(6)(7)(10)になっていたというのである。

 阪神大賞典は(10)(7)(1)の順で入り、3連複(2万7560円)は的中したが、3連単(8万7820円)はアウト。「あんまり悔しいんで、誰かに愚痴を聞いてもらおうと、換金しないで馬券を持ち帰ってきました」。馬券を見せてもらった。ああこれは悔しいだろうなあ。だけど、そもそも3連単を買うなら3連複はいらないよね。

 彼は、7つ年上の女性に好意を寄せているそうなのだが、メールを送るとき、文字をうっかり間違えてしまった。「豊島の公園で」と送るべきところを「年増の公園で」と送信。彼女はしばらく口をきいてくれなかったという。

 「きのうもラーメン屋で、トンコツと言おうとして、うっかりポンコツと言ってしまったんですよ」

 車の運転はしないというから、そこは安心かも。(競馬コラムニスト)

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