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保育士採用、特典は「USJ年間パス」 大阪市、地方から人材呼び込み

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大阪で深刻化する保育士不足
大阪で深刻化する保育士不足

 大阪市は来年度から、大阪府外から市内の保育所に新規採用された保育士を対象に、大型テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」(同市此花区)の年間パス相当額や帰省費用を補助する「保育士ウェルカム事業」を開始する方針を決めた。都市部を中心に保育士不足が深刻化する中、自治体間では保育士確保の競争が激化しており、独自の「特典」をPRして地方から人材を呼び込むのが狙いだ。

 新事業では、USJの年間パス購入費用などの名目で2万5千円、帰省費用として近畿圏以外は6万円、近畿圏内は2万円を上限に勤務先の保育施設を通じて支給する。新規採用後2年間が対象で、新年度予算案として2800万円を計上予定だ。市の担当者は「全国でも例のない取り組みではないか」としている。

 大阪府内の保育士の有効求人倍率は全国平均(3・38倍)を超える5・13倍に上っている。待機児童解消に向けて保育所の新設に力を入れる大阪市でも保育士確保は大きな課題だ。

 市が人材確保のため、他府県の短大などを対象に実施した調査では「お盆や正月の帰省費用の補助があるとうれしい」「USJの年パス費用は大阪市を選ぶポイントになる」といった意見があったという。大阪市の吉村洋文市長は「福利厚生に資する部分で、地方から大阪市に来てくれる人に歓迎の気持ちを示したい」と話している。

 保育士確保をめぐっては、子育て施策に力を入れる他の自治体も工夫を凝らしている。大阪府門真市では来年度に採用された保育士を対象に年間最大18万円の奨励金の支給を検討、兵庫県明石市では採用後7年間で最大150万円の一時金支給などを実施して就職をアピールしており、保育士の争奪戦はさらに熱を帯びそうだ。

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