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【橋本奈実の芸能なで読み】心身ともに美しく、タカラジェンヌたちが語る美の秘訣

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「毎朝早起きしてランニングをし、体を絞っていました」という早霧せいなさん
「毎朝早起きしてランニングをし、体を絞っていました」という早霧せいなさん

 「宝塚を観劇するといつも、ダイエットしよう、って思う。私だけかな?」。そう言った知人がいます。

 もちろん、未来のタカラジェンヌを育てる、宝塚音楽学校の受験資格に「容姿端麗」とあるほど、舞台にいるのは特別な方々。“資質”は大きく違います。でもキラキラと輝くスターを見て、自分も少しでも美しくありたい、と願う気持ちは大変よく分かります。

 さて季節は今、「食欲の秋」です。取材ノートをめくり、OG、現役タカラジェンヌたちが語った“美の秘訣(ひけつ)”を振り返ってみました。

 元雪組トップの早霧(さぎり)せいなさんは、現役時代も退団後も、いつお会いしても、美しい顔立ちで体形はとてもスリム。思わず、「きっと、人生、太ったことはないですよね?」と聞いたことがあります。

 すると、早霧さんは「あります! ありますよ!」と即答。意外にも、下級生の頃は「コロコロしていた」という。もちろん、タカラジェンヌとしての「コロコロ」で、一般的には標準よりもスリムな体形だったと思われます。が、「宝塚って新人公演で上級生のお衣装を着させていただくじゃないですか? 本当に大変だったですよ」と話していました。

 ファンの方はご存じでしょうが、宝塚では、入団7年目までの団員が出演する「新人公演」を、宝塚大劇場、東京宝塚劇場それぞれの公演期間中に各1公演、上演しています。新人公演は本公演と同じ演目、同じ舞台セット、同じ衣装で実施。つまり原則として、本役の衣装を借りて着用するわけです。

 男役として磨き上げた体形をした上級生の衣装を、下級生がすんなりと着るのは至難の業。が、体形が異なる場合、先輩の衣装に手を加えねばならなくなる。「できることなら、そのまま着たいじゃないですか。だから、下級生時代、稽古期間は毎朝、早起きしてランニングをし、体を絞っていました」と早霧さん。

 ちなみに元宙(そら)組トップ、朝夏(あさか)まなとさんは、ヨガにはまっているという。男役を極めると、体形が変化し、「腰のくびれがなくなる」そうですが、退団後、初ミュージカルの取材会では、見事な女性らしい“くびれ”を披露。「努力しています」と笑顔を見せていました。

 でもやっぱり、運動苦手、という場合は、食事です。“レジェンド”と呼ばれた元星組トップ、柚希礼音(ゆずき・れおん)さんは今年、妖艶(ようえん)なダンサー役を演じるにあたり、ダイエットをしたそうです。

 ポイントは自炊。「肉と野菜を、炒めたり、煮たり、蒸したり、焼いたり(笑)。その後も、ちょっと体重が増えたなと思ったら、自炊します。速攻、(元の体重に)戻りますよ」。なかでも、蒸し器を重宝しているそう。「肉と野菜切ってほうり込むだけで、蒸気で蒸される。ポン酢かけるだけでおいしい」

 年を重ね、運動することが億劫になってきた記者もマネできそうです。もっとも、彼女たちの美しさは見た目だけではありません。最後に現役生の金言を。

 宙組男役スター、愛月(あいづき)ひかるさんは、無類の掃除好き。どんなに忙しくとも部屋を美しく保つ。「部屋の乱れは心の乱れ、じゃないですが、タカラジェンヌは品性が大切です、と言っておいて、家の中がゴチャゴチャじゃ、ダメじゃないですか」

 入団前、自身も熱心な宝塚ファンだった。それゆえ、24時間、365日、宝塚の男役であることを意識。ファンの夢を大切にするため、自転車に乗らないなど、男役としての美意識が徹底している。

 すべては、元雪組トップ、一路真輝(いちろ・まき)さんの言葉に集約されていると思います。「退団後の女優人生の方が長くなりましたけど、『清く正しく美しく…』の精神は生涯、持ち続ける。OGも、現役も、タカラジェンヌはみんなそうだと思います」

 心身ともに美しくあろうとするタカラジェンヌの高い意識に、観客はあこがれ、夢を見て、感化も、されるのかもしれません。近年、「365日、馬肥ゆる秋」の記者も、ゆるみきった美意識をたたき直したいと…。

 --そんなことを最近、このコラムで毎回、言っている気がします(笑)。まず継続。彼女たちに感化された意識を保つことから、始めたいと思います。

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